...old

□嘘、
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嘘、
(微シリアス甘)






それは突然だった。

事情が終わって、まだ息の荒い僕の髪をなぜながら彼が急に言った。




「雲雀君、もう僕たち…終わりにしませんか?」





わからなかった。
突然すぎて…


だってさっきまで普通にキスして、普通に体を繋げて、普通に愛し合っていたはずなのに…




「むく、ろ?何…言って…?」

「何って、別れましょうって言ってるんですよ。」



「それ…本気で言ってるの?」

「はい。本気ですよ…」

「…ッ!…、…」





嫌だ!イヤだ!いやだ!

別れたく無い、
今まで愛された事なんてなくて…
それでも骸は僕を初めて愛してくれて、僕も初めて愛して。

そんな事を思っていたら、不意に涙が目からこぼれ落ちた。




「嫌だ…。僕は、別れたく、無い!」

「……」

「ねぇ、どうして?僕のこと…嫌いに、なったの!?」


「…、嫌いになんてなりませんよ。」

「なら…、どうしてッ?
ごめ…なさい、素直になるから!
悪、口も…言わない、むやみに、暴力も…しないか、ら!!

お願、だから……、
僕を、捨てない、で…」



「雲雀君、僕のこと…好きですか?」

「好、きだよ、大好きだよ!
誰…よりも愛、してるから…!」





「よかったです。」




「…、え…?」

「雲雀君…。恭弥、すみません。泣かないでください。
嘘、なんです。」


「う…そ?」



骸はそっと雲雀を抱き締めて目にキスをおとした。



嘘?

ホントに…?
僕は、捨てられ無い?
1人、じゃ無い…?



「はい。すみません…。
僕、本当に恭弥に愛されてるか分らなくて…
本当にごめんなさい。恭弥の愛を疑うようなことして…」

「むく、ろ…骸…」

「なんですか?恭弥。」

「…キス、して?」

「はい、いくらでも…
僕も愛していますよ、

Ti amo 恭弥...」








嘘、愛を疑ってしまった
(嘘、なんて必要ないのに)




fin...










あとがき



読みにくかったと思います
すみませんm(_ _)m

雲雀さんを疑ってしまった骸…
微シリアス→甘ですかね?


最後までお読みいただきありがとうございました!








20090504
 

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