戦国BASARA

□宿命-悲-
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これほどまでに夢であって
欲しいと思ったことなど

あっただろうか‥?


「長、曾我部?」

手から力が抜け
輪刀が滑り落ちるのも構わず

戦の終わった地に横たわる
相手に駆け寄った。

「へへ…済まねぇな」

「何故…何故我をかばった?」

「お前には…生きて欲しかっ…た、からよぉ」

「愚か者…」

そう言い自分の胸に相手の頭を抱き寄せた。

「元、就…」

「…喋るな…」

初めて近くで見た相手の
表情を見て元親は力なく笑った。
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