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□男子の集い
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ここは木の葉の忍の御用達、「焼き肉店」。


秋道チョウジに何度かお店を壊されてしまった事があるが、めげずに開けるこの店の焼き肉は最高なのである。




「「「「乾杯!!!!」」」」

ナルト、キバ、シカマル、チョウジ、リー、ネジは、各々好きなソフトドリンクを手に持って、グラスを上に上げた。


久しぶりにこの6人での任務があり、任務の報告した後、チョウジが「焼き肉食べたい」と言い、キバが「じゃ、みんなで行こうぜ!」という事で、シカマルやネジも強制参加になった。

ネジは店に入る最後まで「帰りたい」と文句をぶつぶつ言ってたが案外楽しんでいるようだ。


「あーぁ…早く大人になってお酒飲みたいってばよぉ」


烏龍茶片手に唇を尖らせるナルトに、キバとリーも賛同する。


「僕もです!」


「だよなぁー焼き肉ったら、ビールだろ!!?」


「うげぇぇ!!ビールなんて苦くて不味いってばよ!」

そんなナルトを鼻で笑うキバ。


「ビールの味が分からねぇとは……ナルトはまだまだ子供だぜ」


キバの言葉にカチンと来たナルトは机から身を乗り出す。


「もういっぺん言ってみろ!!!キバ!」


二人は睨み合う。


このままだとヤバイと思ったシカマルがやっと重い腰を上げる。


「おい!…キバもナルトもこんな所で、んなしょーもない事でケンカすんな!めんどくせー…」


それでもまだ睨み合ってる二人を止めるシカマルのすぐ向かいで、定員を呼んでニコニコ顔で注文しているチョウジ。


「じゃぁ、取り敢えずこっからここまでをー…」


メニューの一番上から一列全部をチョウジの指はなぞっていく。


「6人前ね!!…後、ライス大盛り6人分!!」


定員は、血の気が引いた顔で厨房に戻っていく。
定員の後ろ姿を見ながら、ナルトとキバは声をハモる。


「「まぢかよ!!」」


「ハァ…チョウジ…」


ため息をつくシカマルとネジ。
リーはキラキラした瞳でチョウジを見る。


「沢山食べますね!チョウジ君!」


「うん、やっぱり任務の後はお腹減るからね〜」


ニシシっと笑うチョウジに要らぬ闘争心のスイッチを入れられたリーは、勢いよく立ち上がる。


「むぅぅ…負けませんよ!!チョウジ君!」


ビシッと指をチョウジの鼻の所まで持っていってニカッと笑うリー。


「付き合いきれん…」


ネジはこめかみに手をあてて、やれやれと首を振る。


「ったく…ネジ、なんか飲み物頼まねぇか?」


ネジの空いたグラスを見て、シカマルが尋ねる。


「そうだなぁ…焼酎をロックで」


「へぇー…ネジも焼酎いける口かよ…意外だぜ」


「たまにしか飲まないがな」


大人な雰囲気をかもし出すネジとシカマルを見るナルトとキバ。


「てか、お前らも未成年だろ!?」


キバのツッコミにしれっと答える大人な二人。


「「バレなきゃいいんだよ、バレなきゃな…」」


それに黙っていないナルト。


「ネジとシカマルだけズルイってばよ!!」


「お前らは駄目だ…店を壊すかもしれんからな…」


ネジはそぅ言ってリーの顔をちらっと見る。


「ん?……なんですか?ネジ」


「い、いや…何でも」


店員が次々と皿を持って来て、机の上は肉で溢れかえる。
チョウジは、ルンルン気分で牛肉を網の上に乗せた。それを見たナルト達も自分の分を焼いていく。


「なぁーところでナルト、サクラといつから付き合ってるんだよ」


「ぶぅーーーーー!!!」


ナルトは飲んでいた烏龍茶を吹き出す。


「きったねぇ!!」


「キバが突然変な事言うからだってばよ!!」


ナルトは涙目になりながらキバを睨む。


「だってよーこぅいう事はきっちりと本人に確かめねぇと駄目だろう!?」


ニヤニヤと笑いながら、ナルトの肩に腕を置くキバの目は獲物を捕えた獣のようだ。


「んで…取り敢えず、どこまでいったんだよ…ん?」

「な、何の事だってばよ…?」


ナルトは身の危険を感じて、キバから逃げようと腰を引くが、すぐに捕まる。


「とっぼけんなよ〜大人の男と女が付き合うっつたらやる事は一つだろ?」


「なっ…///」


ボンッとナルトの頬が赤くなってケラケラとキバは笑う。
リーとチョウジは肉に夢中で聞いてもいない。


「シ、シカマル〜助けてくれってばよぉぉ〜」


不敏だがナルトを助ければ自分に飛ばっちりが来るだろうから助けてやれない。
けど、やっぱりナルトが可哀想になってくる。


めんどくせぇーけど助けるか…とシカマル。


「っうか…そんな事言ってるキバはどうなんだよ」


シカマルは、頬づえをついてキバを見る。


「はぁ?俺か?……生憎だけど今はいねぇよ」


「今はって事は、最近までいたのか?」


シカマルはニヤッと笑い問う。

「フン…そんな事簡単言えるかよ!」



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