妄想文

□【神アレ】雪遊びの末路
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ザクザク

ザクザク



雪を踏みしめる足音がする。



「凄い、一面の銀世界ですね」

「おい、浮かれるな。任務中だぞ。」



雪を見てはしゃぐアレンを神田が一喝した。

それでもなお、嬉しそうに雪と戯れ続ける。



「良いじゃないですか。雪、綺麗ですし。」

「お前いくつだ…。」

「いくつになっても雪は嬉しいんです…よっ!」



突然投げ付けられた雪玉が神田の頭に命中した。



「あははははっ!神田の頭、雪まみれ〜」



指を差して笑うアレン。

怒り震える神田には気付かない。



「もう一回、どーん!」



今度は雪の固まりを背中にむかって投げ付けた。



「ぶははっ!神田、雪まみれですよっ」



アレンの言葉どおり、神田は頭と背中が雪でまみれていた。



「雪だるまにしてあげましょうか」



冷静沈着な神田も、アレンのいきすぎた悪戯に耐え切れなくなったのであろう。

数メートル先にいたアレンのところまで雪を書き分け走っていき、アレンの胸ぐらをガシッと掴むと、そのまま雪のうえに押し倒した。



「テメェ…」

「ヒッ!す、すみません、やりすぎちゃいました…?あはははは…」



そんなアレンに強い舌打ちをくれてやると



「任務中だから何もしないが、終わったら覚えてやがれ!メチャクチャにしてやるからな!」



そう言い残し立ち上がると、一人雪の中を歩いていってしまった。



茫然としながら雪の上に寝転がったままのアレン。

突然の神田の言葉に動けないでいた。



「メチャ…クチャに…。」



その言葉をつぶやき、くすっと笑った。



「何されちゃうんだろう…」



不安と期待の入り交じる気持ちを押し閉まいながらゆっくりと立ち上がり、パンパンっと雪を払うと



「よっし!早く終わらせて、帰りますかぁぁ!」



雪を掻き分け神田のもとへ走っていった。







【終】



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