妄想文

□【アレ神】極上のプレゼント
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「アレン君!
お誕生日おめでとう!!」


賑やかなパーティー会場で、皆に祝福されながらはにかんでいるのは、今日誕生日を迎えたアレン・ウォーカー。


「ありがとうございます。
皆さんに祝ってもらえるなんて…
こんなに嬉しい誕生日、初めてです。」


にっこりと微笑む愛らしい姿に、会場の皆は幸せな気分になった。


「アレンちゃん!
今日のご馳走はアレンちゃんの為に腕に寄りを掛けて作ったんだから、いっぱい食べてねん!」

「ジェリーさん…。
ありがとうございます!
では、遠慮なく…」

「アレン君」


料理に手を付けようとしたアレンを誰かが呼び止めた。


「リナリー。」

「これプレゼント。
皆からだから受け取ってね。」

「リナリー、みんなも…。
ありがとうございます。」


喜びに涙ぐむアレンの後ろからタックルしてきたのは


「アレーン!
俺からもプレゼントさぁ!」

「っ!!ラビ!
わぁ、ありがとぉございます。」

「開けていいぜ。
つか早くあけるさ。」


満面の笑みをアレンに向けながらニヤニヤと笑う。
そんなラビを気にも止めず受け取った小箱をガサガサと開けた。


「うわぁ…、……ラビ…」

「そのブローチ、毎日付けると良いさぁ。
アレンにぴったりさ!」


箱にはモヤシの飾りのブローチが入っていた。
アレンが顔を上げた時にはすでに遠くへ逃げ去っていた。


「なんて逃げ足の早い…」


腹は立ったが、なんともラビらしいプレゼントにクスッと笑いが込み上げた。

そんな時、ふと何か足りない事に気が付いた。


「あ…れ…?」


キョロキョロと辺りを見回してもその姿は確認できない。

もしやと思い、アレンは賑やかなパーティ会場を抜け出し、シンと静まり返った廊下を歩きだした。







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