妄想文
□【神アレ】嫉妬
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前からラビと神田が歩いてきた。
ラビは神田の肩に腕を掛け、神田はそれの手を払ってる。
「アレーン、ただいまー。」
人懐こい笑顔でラビが僕の方に駆け寄ってきた。
神田は…僕を見るなりフイっと下を向いた。
ズキン…、心が痛む。
「お…帰りなさい。今回は二人で任務だったんですか?」
「そーさぁ。ま、スカだったけどな。」
チラリと神田を見るも、神田は知らん顔。
なんで、どうして?
「ユウは今、ちっと機嫌悪いからな。気にすんなよ、アレン。」
僕の心が見えるのかと思うほど鋭いラビ。
「はい…ありがとう、ラビ。」
優しい笑顔で僕の頭をポンポンと軽く叩くと、ラビはそのまま歩いていってしまった。
「じゃあ、僕も部屋に戻ります。」
神田に一声かけて、歩きだそうとした瞬間、グイっと腕を引っ張られた。
「っ、なに?!」
「…モヤシ、」
なんとなく、怒ってるように見えるのは気のせいか…。
「いた…っ、神田?」
捕まれた腕に力がこもる。
神田は舌打ちをすると、腕を離し立ち去ってしまった。
「なん、ですか…まったく。」
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