ちょこっと文

□「ねっちゅうしょう」
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目の前で

突然、倒れた



「か、神田…、僕はもう…ダメみたいです」

「…モヤシ?」

「体に力が…入らなくて…」



神田は床に倒れているアレンを抱き寄せ眉間にしわを寄せている。



「お、おい…何言ってんだっ」

「はぁ…神田…、お願いが…あるんですけどっ、」

「なんだ!言ってみろ!」

「聞いてくれます…か?聞いてくれないなら…言えないんですが…。」

「聞いてやるから早く言えっ!」


その時アレンの口元がニヤリと笑ったのは気のせい…?



「……き…て…下さ…」

「は?わかんねぇよ!」

「…っ、キスせてください。」



「………。早く言え!言いたい事があるんだろ!」

「…今言いましたけど。」

「…は?」


なんとも間抜けな顔。
いつものクールでキレる顔とは大違い。

アレンの言葉にポカンとしている。



「キスさせて下さい。」

「ふざ…っけんな!何言ってんだお前はッ!!!」

「ふざけていません。だって僕、《ねっちゅーしょー》なんですから。」

「死ね!お前マジふざけんな!」

「だからキスしなきゃ死んじゃいますよ。」

「どんだけ欲求不満なんだ…」

「え?だって《ねっちゅーしょー》はそう言う症状で重症になると死んじゃうんですよ。」

「ちっげーよ!熱中症はだなァ、体の中に熱がたまってたまってしかたがなくなっちまうんだよっ!」

「へー、そうなんですか。でも、あながち間違っちゃいませんよ。」

「いや間違ってんだろ。」

「だって、神田への熱が身体にたまってたまってどうしようもなくなってます。」

「おい、頭わいてんじゃねーのか。氷り水に頭ぶっこんでこい。」

「《ねっちゅーしょー》じゃないのなら、僕のこれは神田熱中症です。改善させるために協力して下さい。」

「ちょ…待て…っ。」

「熱中症なので。」

「お前なんか熱中症でも何でもいいから死ねーっ!!!」



アレン様は神田をペロッといただきました



「神田ァ、今度は熱中症じゃなくても熱を出させてくれますか?」

「拒否権はあるのかよ…」

「ありません★」

「マジ消えろ!」

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