妄想文
□ミニマム三つ巴
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「酷いですよ二人とも…
僕の誕生日を忘れてたなんて…」
「ごめん、アレン(>人<)
悪かったさ〜」
「チッ、誕生日ぐらいなんだ」
「おい、ユウ」
食堂に向かう廊下で三人の話し声が聞こえる。
「別に何が欲しいって訳じゃありません…
ただ、誕生日くらい2人と一緒に居たかっただけです…」
どうやらアレンの誕生日を二人は忘れていたらしい。
「まぁ、すぎてしまった事です。来年は、一緒に居て下さいね?」
「…あぁ。」
その哀しげな笑顔を前に、二人は罪悪感でいっぱいになった。
あとちょっとで食堂…と言うところで、神田はアレンの腕をつかんだ。
「…もやし」
「え…っ、はい?」
「あとで部屋に来い。」
「は!?」
ラビが居るのに何を言うんですかΣ( ̄□ ̄*)
そう思ったが…
「良いものをやる。ラビ、お前もだ。」
「へ?あ、あぁ。わかったさ。」
なんだ…二人じゃないんだ…。
もや…アレンは少しガッカリして肩を落とした。
「もやし、お前は向こうに行け。なんか食ってろ。
俺はラビと話がある。」
「むっ!なんですか、もぉ!神田とラビなんて二人で仲良くしていれば良いんですよーだ!」
僕だけのけ者ですか!
そう思ったが、口にするのは杓に触るのでその一言だけ言うと食堂に向かった。
「ちゃんと食ったら部屋に来いよ。」
後ろから神田が叫んでる…。
「わかってます!」
軽くキレ気味な返事をして、アレンは食堂へと入っていった。