妄想文
□【神アレ】君の手で…
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「僕の事…忘れないでくださいね…。」
そう言いながら俺の腕の中で弱っていった。
強く、強く抱き締めた。
せめてお前が寂しくないように。
ただ強く、強く…。
「神田の腕の中…あったかい…」
弱々しく微笑むお前に、俺は抱き締める事しか出来ない。
俺の頬を掌で包み込みそっと撫でる。
「なんで…泣いてるんですか…」
頬を伝う涙をそっと拭い取り言った。
「笑って、神田…」
「馬鹿やろ…笑えるか…」
「神田の…笑った顔が、見…たいな…」
焦点の合わなくなった瞳で、必死に俺を見つめている。
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