《裏》妄想文

□【神アレ←ラビ】
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「入るぞ、もや…」

ドアから入ってきたのは…神田。
僕の、恋人。
神田は驚きと怒りの入り交じった顔でこちらを睨み付けている。

「ラビてめぇ、ここで何してやがる。」

「ユ、ユウ…っ。」

「もやしは…!」

神田の目に入ったのは、ラビに迫られ涙ぐんでいる僕。

「っふ……神田ぁ…っ」

「てめぇ…もやしに何してんだ!」

凄い剣幕でラビに掴み掛かる。

「ユウ…。俺…アレンが好きなんだ。」

胸ぐらを掴まれながら、ボソッと呟くラビ。
そんなラビの言葉に、神田は怪訝な顔をし、ふざけんな!と罵倒している。
そんな神田の手を振り払い、再びアレンの方を向き抱き寄せ

「アレンが好きで好きで好きで仕方ないんさ!
一度でいい…一度で良いから…
アレン…抱かせて…。」

「ぃやぁ…、神田…っ!」

「ふざけんな!くそラビ!」

神田が僕とラビを引き裂くと、その間に入り言った。

「もやしは俺のモンなんだよ!」

「…え……?はぁ?アレンが…ユウのモノ?
何…言ってるんさ…?意味わかんねー…」

その言葉にラビは驚きを隠せない。
当たり前だ。
今までそんな、二人が付き合っていたなんて素振りは見せなかったのだから。

「はっ!まだわかんねーのか馬鹿ラビ!
モヤシと俺は付き合ってんだよ。
テメェが入る隙なんかねぇ!!」

「嘘…だ。」

「嘘じゃねーよ。
信じられねーんならモヤシに聞いてみろ。」

ラビは僕の方を見て肩を掴むと、震える声で問い掛けてきた。

「アレ…ン、嘘だよな…?嘘だろ!!」

掴まれている肩が…痛い…
ラビの手が、震えてる。

「…すみません、ラビ…。本当なんです。」

「ア…レン…。
マジ、かよ…。全然…知らなかったさ…。」

今にも崩れ落ちてしまいそうなラビ。
それでも神田は容赦しない。

「わかったらさっさと出てけ!」

「っく、アレン…。俺、諦めないからな…。」

そう言うと、ラビは部屋から出て行った。

「ラビ…。」
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