妄想文
□【神アレ】神田ユウ、誕生日文
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今日、6月6日は神田の誕生日。
だから僕は朝からジェリーさんに教わってケーキ作りに奮闘してたのに。
なんですか、その言い方は!
まぁ、僕がケーキを作ったなんて神田は知らないですけど…。
それでも、少し悲しくなります…。
「だが、お前の甘さは好きだぜ。」
グッと抱き寄せられ、耳元で囁かれるとゾクっとしてしまう。
「テメェならいくら甘くたって残さず食ってやるよ。」
チュッと触れるだけのキスをして、妖艶な笑みを浮かべた。
その顔、苦手…。
何でも見透かされているような気がする。
「あ…甘くないですよ。僕は。」
ふい、と顔を背け、頬が高揚した事を悟られないよう顔を袖口で隠しつつ、唇を拭う振りをした。
「わかってねぇんだな。テメェがどれだけ甘いか。」
「知りませんよ。僕は僕なりにちゃんとしてるつもりですから。」
神田の腕の中から逃げ出そうと胸を押し離すが、僕よりも力の強い神田。
かなわない。
時折、神田の髪が頬に触れると、その絹のような美しい肌ざわりに多少なりとも感じてしまう。
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