2nd(二次創作)
□Morning(太妹)
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「太子、起きて下さいよ。…太子!!!」
君の声で目覚める朝は、私にとって一番幸せな一時だ。
そうやって私を起こしてくれる君の声をずっと聞いていたいから、わざと寝たフリをする。
「太子ってば!!!起きて下さいよ!!!もう朝の9時ですよ!!!」
私の体をゆさゆさと揺さぶる時に触れる君の手から、微かな温もりを感じた。
あぁ毎朝をこうやって向かえる事が出来たらなぁと、つい口元を緩ませてしまう。
「…起きてたのかよ」
僕の今までの努力を返せと言わんばかりに、君は細い目で私を思いきり睨み付けた。
「いやー、ゴメンゴメン」
私は頭の後ろを掻きながら、笑顔で君に謝罪をする。
溜め息をつきながらも、しょうがないなと言い私を許してくれる君が大好きだ。
君と一緒にいられる自分が誰よりも幸せだって、そう思えるのは私にとって君の存在が、とても偉大なモノだから…
「なぁ妹子」
「何ですか??」
「ありがとう」
「急にどうしたんですか、気色悪い」
顔をしかめながらも、少し見えた君の笑顔はとっても可愛かった。
「そういえば太子、さっきからずっと黙ってたんですけど、何時にも増して臭いです」
私は君に飛鳥文化アタックをお見舞いした。
こうしてまたいつもの一日が始まる。