2nd(二次創作)

□逢いたくて。。(仮)
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―貴方を初めて見たのは、大粒の雨が降り注ぐ台風の日でした。


「はぁ…」


僕はアスファルト臭い地面を見つめながら、大きく溜息をついた。

何日ぶりだろう。
こうやって、自分の足で地面を踏みしめるの…。

なんて事を考えながら、地面の上にある石を転がしていると、ふと聞き慣れた声が聞こえた。


「御坊っちゃま-!!!」


僕はその声を聞くなり一目散でその場から逃げ出した。
久々に走った体はやっぱり鈍っていて、あまり遠くまで行けなかったから、近くの建物に駆け込んだ。


「あっぶね-…」


僕はゼェゼェ言いながら、そのまま床に腰を降ろした。
周りの人がじろじろと僕を見てくる。


(…なんであんな目で見るんだよ)


僕は少し怒りを覚えた。 こんな建物の中から抜け出してやろうと立ち上がり、ドアの方へ向かう。
ザアアアァ


ドアのガラス越しにまるで滝の様に降り注ぐ雨が見えた。
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