ハガレン不動産 小説

□ホテル
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最近、無視する事に慣れてきた。



でもさ、あいつらって無視されると凶暴化するのかっ!?



つくづく…霊能者の知人が欲しいなぁ〜
(結構マジで)







‡‡‡ホテル‡‡‡
〜現実と非現実〜





「お疲れ」

「お疲れ様で―す」


今日はハボック先輩とお泊まりv

今回の内覧会が車で片道2時間もかかる場所にある為、ホテルに宿泊するのだ。


「大将〜。オレの部屋で一杯やりながら有料テレビ観ねぇ?」

「観ねぇよっ」

いわゆるエロビ鑑賞だ。
にべもなく却下したオレを最初っから分かっていたようにつまんなさそうな顔をした。

「後学の為に知っておいた方がいいぜ」

―余計なお世話だっ!!

いー―っとハボック先輩に向かって子供っぽい反感の意を示す。

「だから大きくならねぇんだょ」

―んなっ!?

速攻訴えてやるっ!!!!

今日の締め括りの電話報告。

『私だ』

「店長ぉ〜。ハボック先輩がセクハラするぅ〜」

『…は?どうしたのだ!?』

珍しいオレの泣き言に面白いぐらいにマスタング店長が焦った。

―これは使えるっ★

「一緒にエロビ観て、萌えようって誘うんだよぉ〜。お酒も無理やり飲ませるしぃ。てんちょー助けてぇ〜…っいってぇ!!」

えぐえぐと泣き真似までしているとハボック先輩が叩きやがった。
挙げ句、オレの携帯を取り上げた。

「お疲れ様です。ハボックです。エドが『エドワードから半径5m近寄るなっ!!!』

ハボック先輩がうんざりした顔で溜め息をついた。

「店長、こんなバカげた戯れ言を信じないでくださいよぉ…」

―怒られてんの。
へへっと笑ってるとハボック先輩から今度はデコピンをされた。

「いってぇ!!!」

暴力だ!パワハラだっ!



電話が終わったのか、携帯を返してくれた。



うわぁ…不機嫌だぁ…


ちょっと、ハボック先輩の眉間にシワが寄っている。






この事に、オレは後でとても後悔する事になる。



相部屋にすれば良かった……







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