ハガレン不動産 小説
□道標
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緑が鬱蒼と生い茂り
虫の営みが栄える
誰も手入れしてなさそうなのに
ぽっかりと空間がある
まるで『ここにある』事を木々が教えてくれているようだ
木々が教えてくれようとしている『もの』
其処に住まう集落の者達は、知らない…
‡‡‡ 道標 ‡‡‡
語り繋がらなかった歴史
「エドワード。『これ』は何だね?」
「あっ。やっぱり?オレも何だろうと思って♪」
マスタング店長の机の上には写真が散らばっている。
つい昨日、オレが仕入れた物件だ。
「な・に・か・ね?」
「なんだろうね?」
怒り気味な店長にニッコリ笑顔で誤魔化そうとしたが、
「分かるまで帰ってくるなっ!!」
追い出されちまったυ
オレだってヤバイなぁとは思ったよ。
どう見ても『墓石』
良くて『道祖神』
どっちにしろ、売り物としては嫌われる。
取りあえず、近所のお爺ちゃん達に聞いてみっか。
にしても調査不足だったなぁ…υ
ちょっぴり反省しつつ、行動開始!
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