ハガレン不動産 小説
□無音
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『無音』
と書いて、
『よばらず』
と読む。
彼女は聴覚が不自由だ。
だけど……誰よりも聞こえる人でした。
‡‡‡ 無 音 ‡‡‡
〜 よ・ば・ら・ず 〜
『お疲れさん。後、どの位で着く?』
―あっハボック先輩!
えぇと…やっと今、H郡かなι
『ぁあ〜。まだ30分もかかるな。後5分後には会議が再開するから』
『気をつけて来い』と言い残し電話が切れた。
今向かっているのは、東北では有名な山岳地帯の温泉宿が多い町。
残念ながら旅行ではなく、会議が行われるのだ。
オレが遅れた理由は……まぁ色々あって…
……寝坊とかv
とにかく、一分一秒早く現地に行かなきゃ店長に…いやホークアイ部長に説教させられるっ!
いや…もう説教されるのは確実だけどさ…ι
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