創竜伝 小説
□お兄ちゃんだから。
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例年にない大雪が続いた日だった。
その中で、
久し振りに青空が見えた朝。
8歳になったばかりのお兄ちゃんに手を引かれながら、お母さんがいる病院に急いだ。
キレイな青空に
真っ白な雪景色の街並み。
うれしくて、
たのしくなってきて、
知らず知らず、
小走りがスキップに変わったぼくにお兄ちゃんが笑いながら、
『お前も今日から"お兄ちゃん"になるんだから、しっかりしないとな』
と教えてくれた。
お兄ちゃんと
ぼくのお誕生日に、
生まれた"おとうと"
『はい!うんと大切にしなきゃねっ!!』
早く、
もっと早く、
会いたい
"おとうと"に
◇◆◇お兄ちゃんだから◇◆◇
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