ハガレン不動産 小説

□ホテル
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事前に予約していたが、何かの手違いで明日になっていた。



アルフォンスめっ!
間違ったな。



「ツインなら空いてますが」

―オレは良いけど。

チラッとハボック先輩を見たが、

「部屋を別で」

―ガ〜ン…

ちょっとショックを受けた。

ツインの部屋に独りは

ちょっと寂しい……









鍵をそれぞれ受け取り、エレベーターに乗った。

無言が耐えられない…


「…さっきは、ごめんなさい」

「ん?ぁあ、気にすんな。何、へこんでるんだ」

「怒ったんじゃねぇの?」

「そんなに心狭くねぇよ」

―そぉだよな。ハボック先輩は、そんな人じゃない。心配して損した。



チーンッ

6階に着いた。



オレは201号室。

ハボック先輩は211号室。

廊下を挟んで斜め向かいだ。



「なぁ。一緒でも…」

「それは、ダメだ。店長命令で相部屋は禁止にされたからな」

「バレなきゃいいじゃん」

「甘いな大将。店長に誤魔化しは効かないぜ」

「ゔー…」

「ほれ行った行った。腹出して寝るなよ」

「うるせぇ!おやすみっ!!」

―やっぱ怒ってのかな。冷たいなぁ……υ









ベッドが

デカイ!!!!!

ツインだからベッドが二つあるのかと思ったら、クィーンサイズだ。

すげー★

入って直ぐに服を脱ぎ、真っ裸でベッドに飛び込む。

至福の時だv

門部屋だから窓が二つもあるし。

シャワー浴びてさっさと寛ごうと。




こんな風にホテルや旅館に泊まる回数が多くなると、油断をする。


入社当初なら直ぐに気付いたと思う。









ドアがある壁の上に小さなお札が貼っていたのだ。





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