ハガレン不動産 小説
□螢狩り
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う〜ん…
さっきのはなんだろう?
「あまり気にするな。混線でもしたんだろう」
―混線って…
「道は合っているのか?私は来た事ないからな」
―たぶん。暗くなるとイマイチ自信がないけど。
段々、田んぼだらけの風景になって来た。
道路にある街灯だけが点在している。
集落的独特の雰囲気というのか、ちょっと余所者を受付ない感が纏う。
あぁ…ココからだ。
コレから山に登る道だ。
『中○○沢』
山の中腹にある集落に行こうとしているんだ。
螢がいっぱいいる。
―2年前に来た時には、ちゃんと発見したんだ!
「螢よりも君とのドライブに意味があるんだがね」
―…ぁあ〜そうっすか///
普通にさらっと言いやがったυ
ったくタラしめっ!!
オレに手を出すなんて、ホント物好きだなぁ〜
ポタポタ……
あっ、また雨だ。
霧が地面から這い上がるように出てきた。
霧のせいで白い世界になった瞬間、ヘッドライトに照らされた大きい屋敷が現れた。
見るからに廃屋…
こんなのあっただろうか?
なんかイヤなカンジだ…
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