涼宮ハルヒの憂鬱 小説(女性向け)

□君が欲しいんです
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はぁ…

キョン君

何故、あなたはそんなに色っぽいのですか??


そんな貴方にみとれる僕は、やはりどこかおかしいのでしょうか…

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「なに見てんだ、古泉。」

あっ、あまりに見つめ過ぎて本人にバレてしまいました…

こんなときこそ得意のポーカーフェイスの出番です。

「いや、なんでもありませんよ。
不快に思ったならば謝ります。」

「いや、違う。
お前、俺の事より盤面見ろよ。
またボロ負けだぞ??」

あっ、本当だ。
キョン君の顔を見つめるのに真剣になっていた間に、気がついたらオセロの盤面が一面白で埋まっている…。

「…あはは…」

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「お前、相変わらずゲームが弱いなぁ…」

少し呆れ気味にいう貴方の声は、そんな中にも優しさが溢れている。
僕の好きな優しい声だ。

「お待たせしました。
結局、涼宮さん達は戻って来ませんでしたね。」

他の女子部員3人は、朝比奈さんの写真集用の写真を撮りに行っていた。

携帯メールの
「今日は解散よ!!」のメッセージを確認して、僕たちは帰り支度を始めたのだった。

「じゃ、帰ろうぜ。古泉。」

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「アイスが食いたい」
という彼の提案に同意し、今、僕たちはコンビニの前にいる。

「この時期には、やっぱりあずきバーが食べたくなるんだよなぁ。

あーっ!!ウマっ」

「そうですね。
あずきバーもですが、僕のアイスもとても美味しいですよ。」

そっとアイスを差し出せば、彼が

「じゃあ一口。
うん、コレもウマいな!!」

嬉しそうに笑う彼の笑顔を見ているだけで、僕もなんだか嬉しい。

はっ!!

冷静に考えたら、コレって間接キスじゃないですか!!

…まずい!!
意識したら、彼の唇から目が離せない!!

「??
なに百面相してんだ??古泉。
大丈夫か??
息が荒いぞ??」

「いっ!!いいえ!!
ちょっと…持病の過呼吸です!!」

「??
そうか??
…辛いなら、無理に俺に付き合わなくても…」

「いいえ!!
貴方の望みなら、僕はドコにでも行きます!!」

「??
そうか??
まぁ…サンキュな」

少し居心地悪そうに目をそらして照れている彼は
やはり、素敵なんだと思う。
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