復活 小説(女性向)

□六道骸の逆襲
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「クッフッフッ…」

「骸しゃん、なんか笑い方がいつもと違うびょん」

「…ささいな違いだけどね…」

「…犬と千種ですか。
前回は嵐の守護者にしてやられましたが、今回はそうは行きません…
ボンゴレを手に入れ、嵐の守護者を蹴落とす良い方法をおもいつきましたよ…


「骸しゃん、眼がマジだびょん…!!」

「クッフッフッ…
クッハッハッハッ!!」

今日も平和な黒曜ランドに独特な笑い声が響き渡る。

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「おはようございます!!十代目!!」

ここは並盛町。
今日も大きな声で挨拶をする少年が一人。

「わわっ、獄寺くん!!
まだ朝早いから!!
静かに…!!」

「毎朝ご苦労だな、獄寺。」

「リボーンさん!!
おはようございまッス!!」

「ちゃおッス
さっさと行かねえとまた遅刻すんぞ。」

「獄寺くんが迎えに来てくれてるから大丈夫だよ。ね??獄寺くん。」

「はいっ!!十代目!!もちろんッス!!」

「さぁ、さっさと行け。
今日はきっと面白いことがあるぞ。
オレは高みの見物としけ込むつもりだからな。」

リボーンが不敵に笑う。

「はぁ??何言って…」

「大丈夫ッスよ!!
十代目は何があっても右腕の俺が守ってみせます!!
安心してください!!」

「そっか…そうだね。
じゃあ、行こうか。
獄寺くん。」

「はいっ!!」

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「おぉ、ツナ!!
おはようなのな〜
今日は朝練で迎えに行けなくてゴメンな〜。」

「気、使ってくれてありがとう!!山本
オレ、山本が気にかけてくれて嬉しいよ!!」

「けっ!!
テメェなんかいらねえぜ!!野球バカ!!
十代目をお守りするのは、俺一人で十分だ!!」

「あははっ、獄寺!!相変わらずなのな〜」

「クフフ…本当に成長しませんね、あなた…」

「…!!
む…骸!!
何でいるの!!」

「おや、今頃気づいたのですか??
ちょっと遅いですよ、ボンゴレ。」

「ひいぃ!!」

「下がって下さい十代目!!
ここは俺が!!」

「ツナ!!」

「残念ですが、お二人に用はありませんよ。
僕が用事があるのは…あなただけです。ボンゴレ!!」

骸が一瞬、目を見開いたかと思うと…
意識が…遠く…

「じゅ…十代目!!」

「ツナ!!」


「…クフフ、眠ってしまったようですね…」

穏やかな顔で寝息をたてている綱吉。

「さぁ、僕と帰りましょう…沢田綱吉…」

お姫様抱っこで抱えられる。

「…っ!!テメェ!!
俺だってそんな抱き方したことねぇのに!!」

獄寺が叫ぶ。

この一悶着は教室で繰り広げられていた為、クラスメイトの目が更に白いモノへと変わる。

あちこちから「…獄寺って…」「…沢田と…?」「…修羅場…?」というひそひそ声が響く。

「沢田綱吉は、僕がいただきますよ。
君たちはそこで指をくわえて見ていなさい。
クフフフフ…
…クハハハハ!!」

どこからか舞う霧に包まれて、骸は消えてしまった。

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「…っ十代目!!
俺が守ると約束したのに!!
俺は右腕失格だ!!」

「獄寺…」

「嘆いてるヒマなんてねぇぞ」

「リボーンさん!!」

「小僧!!」

「出掛けに言ったろ??
今日は面白そうな事があるって。
ふっ…大当たりだったな。」

「全然面白くないッス!!
十代目がさらわれてしまったんスよ!?」

「そうだぜ小僧、ツナに何かあったら…」

「骸が行きそうな場所なんて一つしかねぇだろ。
お前たちがツナを迎えに行け。」

「そっか…そうだな!!
行こうぜ、獄寺!!」

「あったりめーだぜ!!
ボサッとすんな、野球バカ!!」

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続く…
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