他小説

□EVANESCENT
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永遠なんて求めても

どうせ消えていくから。







あぁ、世界は風に揺れて
潤んだ雨の跡を映しても
遠い日の君の影を僕は追いかけている。

そんなことしても無駄だって分かってるのに。

だって、君が素敵な記憶だけを残して逝ってしまうから。


あぁ、だから巡る季節にも
君の夢に居て戻れない。
想い返す度に痛みが響くのに。


照りつく陽が眩しいほどに

真っ黒に落ちた君の血と影が
僕の目に焼き付いていて。



でも
それでも君は笑って僕を抱き締めた。


でも
永遠を口にしてはくれなかった。


なのに、手の届かない方に消えていかないでくれなんて言いながら
苦しいぐらい強く抱き締めてくるから。


君の夢から出られない。



歳月は流れても止まない君の夢

君のもとへ向かって行くのはなんて眩しいの。

あぁ、でも心配しないで。今行くから。  




僕は迷わず、ひきがねをひいた。



    




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ある歌をもとに。
最愛の人が死んでしまった。なら、自分が会いに行けばいいじゃない。
そう思った雲雀は、迷わず死を選びました。
そんなお話。


    

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