ツナヒバ
□Surely
1ページ/1ページ
僕は何も、分かってなかった。
眠りたくても眠れない日々が続いていた。
どうしてるの?
君はなんで帰ってこないの?
切ない記憶と君と過ごした日々が今も夢の中で続いている。
君のいない日常にも慣れ・・・た、はずだったのに。
胸が痛い。
心が蝕まれていく感触に襲われる。
嗚呼、あの頃の僕は、何も分かってなかった。
何故、こんな気分になるかなんて。
何故、いつもの任務に行くとき手を振る君が、泣きながら僕を抱き締めて来たかなんて。
その意味にも気付けずに。
嗚呼、あの頃2人に芽生えていた感情に、後ろを向いてしまっていたんだ。
こんな気分が、まさか、「恋」だなんて。
・・・馬鹿みたい。
今僕にあるのは、どうにもならない空しさと、今更という空気だけ。
----------------------------------------
初、ツナヒバ!
ある歌をもとに。
恋というものを知らない故に彼と自分の気持ちに気付けず、後悔と空しさが溢れ出る雲雀たん。
無知って可愛いけど悲しい。