へたれ小説

□報酬(第2話)
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グレイドバランを撃破したスカルホーネット隊。

そして世界に平和が訪れた………とは簡単にいかなかった。

グレイドバランが革命を起こした理由
それは地球の人口増大を危惧し、一部の人間を別の惑星などに移住させようという計画ーーイプシロン計画の発動を旧政府に反対されたからだ
グレイドバランの考えたイプシロン計画は絶大な支持を得ていた。
しかし旧政府やグレイドバランを反対する人々に対して非人道的な制裁を下したグレイドバラン。
何千万人もの人々が革命で死んだのだ。
これに業を煮やした旧政府はスカルホーネット隊を結成。

ジーノ=リムルシュテットをリーダーとした計6人が絶望的な状況の中、グレイドバランを遂に撃破したのだった。

しかし、熾烈な戦いでスカルホーネット隊全員が無事とは言えない状況であった…………


アイスマンはスカルホーネット隊の基地に戻った。
どうやら一番最後に基地についたらしく、アイスマン以外のメンバーは彼をあまり良い顔で迎えなかった。

「遅かったわね…………」
ベルティアナはそう呟いた。

「まあそう怒るなよ姉ちゃん。グレイドバランは俺が撃破したんだし」

「いや…確かにグレイドバランは壊滅した……じゃが……ジーノが……」

シュナイダー爺さんの話を聞いて俺は思い出した。



グレイドバランの本拠地に着く直前、無理をしたのかジーノが機体であるスカイミラージュと共に負傷したのだ

「ジーノッ!!!!」
ベルティアナが叫んだ。
「お………俺は平気だ。ベルティアナ…オリシスや他の奴らを連れて早く…………グレイド……バランの所………へ」
「死なないでジーノ!」

そんなジーノとベルティアナの目の前にはグレイドバランの機械集団が集まってきた
「……やく…はやく俺を捨ててみんなと行くんだ!」
「嫌よ!弟が死んだのに…ジーノまで死んだらアタシは独りぼっちじゃないの!」
「大丈夫だ……オリシスがいる………あいつならお前を守って……くれ……」

その時
紫の機体と赤の機体がジーノとベルティアナの目の前に現れた

オリシスとシュナイダーだ。

「ジーノ!ベルティアナ!大丈夫ですか!ここは私達に任せてください!」
「ジーノ!!!そんな程度で死ぬな!ワシなんかより早く死んだら許さんぞ!」
オリシスの応援とシュナイダーの叱咤激励が聞こえてきた。
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