その他パラレル

□Stay as a Friend −友達のままで−
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外では落雷、強風、豪雨。
停電は何時になったら回復するんだろう。
することもなくぼんやり考えていると、隣に座り込んでいたそいつが小さく身じろぐのが分かった。
シーツに着いていた手に一瞬、相手の手が触れる。

「どうした」

俺は暗闇の中、見えない相手の瞳を探す。

「…ううん、」

いつも煩いくらいに喋るヤツが、この暗闇の中で押し黙ったまま。

「ひょっとして怖ぇのか」
「そんなこと!…ないよ」

語尾が窄まる様子にちょっと鼻で笑ってやれば、手探りで軽く頭をはたかれた。

「痛ってェな」
「…ねぇ、もっと何か喋ってて」
「……、」
「お願い、黒さま」

心細げに掠れたそいつの声は、外で吹き荒れる嵐の音に掻き消されてしまいそうだ。
声とともに相手の存在までも消えてしまうのではないかという小さな不安に駆られて、俺は暗闇の中無意識に腕を伸ばした。





Stay as a Friend −友達のままで−





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