駄文

□告白
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'あの'事件が起きて、長門を気に掛けるようになってから、思うようになったことがある。

無表情ながら、時々僅かながらも見え隠れするコイツの表情が可愛いとか、万能に見えて、実は儚げなコイツを守ってやりたいとか。まぁ、後者は自意識過剰もいいとこだが。

もしかするとこれは、ハルヒの言う、'一時の気の迷いで精神病の一種'なる物なんじゃないだろうか。

多分、間違いではないと思う。

それに、もし想いを打ち明けたら。
自惚れでなければ、長門は受け入れてくれるのではないだろうか?
長門の言うエラーが、俺と同じ'一時の気の迷い(略)'だとしたら。可能性は、ゼロじゃない。
違う場合は、弁明の余地も無くなってしまうが。

だが、外見はともかく、生まれて4年も満たない精神を持った(夏休みの594年はノーカウント)コイツに、告白しても。

長門の言葉を借りるなら、'言語では概念を説明出来ないし、理解も出来ない'的なことになってしまいかねない。
そして、逆に戸惑わせてしまうだけな気がする。

そんなこんなと考えてる中。
偶然、部室にて長門と二人きりになる機会があった。

そして、魔が差したんだろう。
俺は、言ってしまった。

「なぁ、長門。例えばだが、俺がお前を好きって言ったら、どうする?」
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