禁断の愛
□Block
1ページ/3ページ
『うわぁぁ!!バケモノー!』
違う…オレは…
『殺される…に、逃げろー!!』
違う…オレはバケモノでもなく、殺したりもしない…
待ってくれ…!
「オレは…!!夢か…」
我愛羅はあの悲しき過去にうなされていた。
「孤独は嫌だ…」
自分で自分の身を包む。
それは砂以外に、自分を守ってくれる人が出来てからはしていなかった事なのに。
「我愛羅ー朝だ…どうした?」
中々起きてこない弟を起こしに来たカンクロウ。
この人が、我愛羅の大切な人だ。
ベッドの上でうずくまっている我愛羅に近寄る。
「…何でもない」 「そんな訳ないじゃん。話してみろよ」
青ざめている弟を…いや、恋人をほっとくわけにはいかないと言わんばかりなカンクロウ。
「だから何でもないと言っただろう」
「じゃあ何で青ざめてんだ?ベッドでうずくまってんだ?中々起きてこないんだ?そして今にも泣きそうな顔、してんだ?」
「…」
カンクロウの質問に答えられず、戸惑う我愛羅。
「それとも、オレに話すのは嫌なのか?」