太公望×趙雲 お話

□溺れたい2
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太公望と一夜を共にしてから一週間程経った。
趙雲は毎日、太公望と会った岩場に馬に乗って訪れ、その姿を探した。
− 又、行けば会えるかもしれない。あの方に… −
もう一度、会いたい。会って一緒の時を過ごしたい。
趙雲はそう心の底で思っていた。
ひどい行為をされて昔の事を思い出してしまったけれど、それでも趙雲は太公望を嫌いにはなれなかった。
− 寂しい人なのだ。−
共に過ごしてそう思えた。そして自分も寂しい身なのだと…だから傍に居て共に温かい時を過ごしたい。

今日も馬に乗って太公望を見かけたあの川辺の岩場にやってきた。
太公望の姿は今日も無くて。
趙雲はため息をついて帰ろうとしたその時である。
「そんなに私に会いたかったのか?」
背後から声をかけられた。
趙雲が振り向くと、いつの間に現れたのか太公望が自らの武器の雷公鞭を手に、立っていた。
趙雲は頷いて。
「もう一度、会いたい。そう思っておりました。」
太公望は近づくと趙雲を見上げて。
「私は貴公を傷つけた。もう会いたくないとは思わなかったのか?」
「太公望殿は私の事をもっと知りたいと言って下さった。私は嬉しかった。本当なら太公望殿に抱いて貰える程、綺麗な身体でもないのです。でも私の事を深く求めてくれて。深く求めてくれたからこそ、あれだけの激しい行為をしたのではないですか?」
「貴公は私等に想いを寄せられて嬉しいのか?変わっている。」
太公望の言葉に趙雲は驚いたように。
「どうして変わっていると言うのです?」
「私は人では無い。仙人ぞ。仙人なんぞに好かれて喜ぶ者などいるとは思えぬ。逆に人の子なんぞに想いを寄せる事など馬鹿げている。」
太公望は趙雲に背を向けて。
「この前の夜の事は忘れて貰おう。」
趙雲は太公望を後ろから強く抱き締めた。目を見開いて振り向く太公望。
「どうして否定するんです。どうして…あの夜の事を私への想いを否定するのですか。私は嫌だ。忘れる事なんて出来ない。もう一度、抱いて下さい。」
「趙雲…」
「私は貴方の事が…」
太公望は息をゆっくりと吐き出して、趙雲の手の上に自らの手を重ねると。
「私の命は永い。それに比べて人の子の命のなんと儚いことか。人の子と恋をする事が無駄としか思えぬのだ。そう思わなくてはいけない。自分に言い聞かせて今日、ここに来た。だが、私とて忘れられぬようだ。趙雲。あの夜、貴公に溺れる幸せ…恋に溺れる幸せを知りたい、もっと趙雲に近づきたいと思った。」
「辛いと思ったのですか?私を失う事を想って…短い時でもいいのです。私は貴方と共に過ごしたい。でも貴方はそれでは辛いと…」

太公望は趙雲から離れて歩き出した。後から歩く趙雲。
太公望は辛そうな声で。
「貴公を失う事を思ったら、踏み出すことが怖くなった。恋に溺れる幸せの後に残る物…それは今まで感じた事がない辛さでは無いのか?伏犠は強い。それでも愛する者の傍に居たいと言い切ったのだからな。」
趙雲は太公望に向かって。
「それでも私は…でも貴方が辛いと言われるのなら…この前の夜の事は忘れる事にしましょう。」
趙雲はそう言うと馬に向かって歩き出した。
なんともいえぬ悲しみが襲う。
そのまま馬に乗ると失意の中、自分の屋敷へと帰る趙雲であった。

屋敷に戻ると部屋の寝台の上に身を投げ出す。窓からは夕日が差し込んで。
− 確かに仙人の命は永い…あの方の辛い気持ちを考えるのなら、忘れてしまえばいい。−
趙雲はため息をついた。
忘れられるのならこんな悲しい想いはしない。
あの夜、太公望は確かに熱い想いを自分にぶつけて来たのだ。

自らの鎧の下に手を差し込み乳首を指先でなぶる。
左手は股間に伸びて、一物を取り出し指先を這わせると趙雲は擦り始めた。
− 太公望殿…好きです… −
涙が零れ出る。
悲しみを忘れるかのように自らを慰める趙雲。
息を荒げながら一物を擦る手を早くして行く。夢中で指先をグリグリと乳首に押しつけて転がして。
− ああ…イく…んっ…ああっ… −
一物から激しく蜜を吐き出し、寝台の布を汚してしまい。
息を荒げながら気怠げに寝台から降りると趙雲は纏っている鎧や服を脱ぎ、下帯まで外して全裸になり。
寝台の下から男根の形をした型と台座を引っ張り出す。
型はイボが複数ついており、先端が男根を模した、淫らな形をしている。
台座に男根の型を立てるように取り付けると、趙雲はまず四つん這いになり自らの蕾に手を這わせて、ゆっくりと拡げるように掻き混ぜ始める。
− ハァハァ…身体が…熱くて止まらない… −
そう、今までだって身体が盛ってしかたがない時にはこれで慰める事もあった。
グチュグチュと蕾の中を弄くっていれば、再び興奮したように自らの一物は勃ち上がり始め。
熱い息を吐きながら趙雲は指を緩んできた蕾から抜くと、立ち上がり男根の型の先に腰を下ろし自らの蕾を押し当ててゆっくりと腰を沈めて行く。
「あうっ…ああ…ハァっ…太公望殿っ…」
ズズズと音をさせて深々と型を根本までくわえ込む趙雲。
再奥を貫かれて震える足に力を入れてゆっくりと上下に動き出す。
ズチュっグチュっと腰を振り始めれば、中をイボが強く擦り趙雲の再奥をその淫らな型の先端がこじ開けるように突いて。あまりの快楽に趙雲は甘い喘ぎ声を漏らす。
「ああっ…いいっ…ひうっ…ああっ…」
動きながら自らの一物に手を這わし、興奮したように激しく擦り始める。
一物は今にもイきそうに勃ち上がり、先走りの蜜を溢れさせて。
趙雲が夢中になって腰を振り、快楽を貪っていれば、背後から声をかけられた。

「随分と変わった事をしているのだな。」
振り向けば太公望が立っており。
趙雲は驚きのあまり足の力が抜けて深々と型をくわえこんでしまい、悲鳴を上げて。
床に座り込みながら身を震わせ太公望に向かって。
「ハァハァ…見ないで下さいっ…お願いだから見ないで…」
「その身体の奥にくわえているのは玩具か?」
「見ないで下さいって言ったじゃないですかっ…」
趙雲はそう叫ぶとうつむいて泣き出した。
太公望は趙雲の正面に回ると身を屈めて。
「そんなにこのような物がいいのか?私よりも。」
「もう、私等関係ないのですから。何をしようと太公望殿には関係ないでしょうっ。帰って下さい。お願いですから。帰ってっ。」
太公望は趙雲の腰を抱き寄せるとズルリと型からその身を抜かせ、震える趙雲の身体を抱きしめた。
「忘れられぬ。貴公の事が忘れられぬのだ。」
「辛いのでしょう。私と共に居ると…だったらもう関わらないで下さい。」

趙雲の唇を引き寄せると太公望は口づけをしてきた。
舌を割り入れ激しく貪るような口づけをして…趙雲は太公望の肩を押して嫌がるそぶりをみせたが、あまりの激しさにその手の力も抜け、答えるように熱いその舌を太公望の舌と絡めて。
太公望はゆっくりと唇を離すと趙雲を再び強く抱き締めて。
「辛くてもかまわない。傍に居てくれぬか?貴公の事が好きだ。」
「太公望殿…」
「短い時でもかまわぬ。いや、少しでも長く傍に居て貴公と思い出を作りたい。」
「ああ…嬉しいです。」
涙を流す趙雲。
太公望は趙雲の一物に手を這わして。
「邪魔をしてしまったな。おわびに私の手でイかせてやろう。」
趙雲は首を振って。
「太公望殿が欲しい。この身の奥にその熱さを感じたい。」
「良かろう。私の上に跨るがいい。」
太公望が念じると、その服が消し飛び太公望も全裸になり床に腰を下ろす。
趙雲は型で開ききった蕾を太公望の一物に押し当てて。
正面向きにその肩に掴まりながら、ゆっくりと腰を下ろして行き。
「ああ…熱い…型などより余程いい…ハァハァ…」
「私もいい…貴公の熱さを感じる…んっ…」
趙雲の腰に手をやり一気に下に引けば深々と貫かれるのに趙雲は身をビクビクと震わせて。
「っーーー。太公望殿っ・・深いっ…」
「趙雲。共に気持ち良くなろうぞ。」
趙雲は涙で濡れる目で太公望に向かって頷いて。

激しく趙雲の腰を動かし、上下させる太公望。ズチュっと深々と趙雲を貫くとゆさゆさと自らも腰を揺らし中をグチュグチュと掻き混ぜて。
趙雲はその度に悲鳴を上げ。
「ひぁっーーーああっ…はぁっ…あうっ…ああっーーー。」
「ハァハァ…良い声で鳴く。」
「イくっ…もうっ…んっ…」
身を震わせるとたっぷりと熱い蜜を太公望の腹に向かって趙雲は吐き出して。
趙雲は息を荒げながら太公望に向かって。
「もっともっと熱くなりましょう。もう怖がりませんから…私が太公望殿を気持ちよくしてあげますから。」
太公望の身体を趙雲が押し倒す。目を見開く太公望。激しくその唇に唇を落とし舌を割り入れ貪るような口づけをする趙雲。太公望はされるがままにそれを受け入れ。
太公望に貫かれたままの趙雲は自ら仰向けに横たわる太公望の上で腰を振り始めた。
「太公望殿っ…ああっ…好きですっ…もっともっと貴方が欲しい。ああっ…はぁっ…」
「んっ…これが恋に溺れる喜びか…貴公の中で擦られて気持ちが良い。」
「ん…ああ…んっ…良かった…」
涙を流す趙雲に太公望は身を起こしてその右手で趙雲の頬を撫で。
「趙雲…貴公に出会えて良かった。共に深く溺れようぞ。好きだ…たまらなく好きだ。」
「私も好きです…好きで好きで…もうっ…」

太公望はぐっと身を起こすと趙雲を仰向けに床に押し倒す。
その勢いで深々と趙雲の再奥を貫いて。
激しく腰を振り趙雲を攻める。趙雲の一物はあまりの激しい交わりに再び勃ち上がり。
先端から蜜を溢れさせていて。
「ああっ…ひぃっ…ああうっ…激しいっ…又っ…イく…んっ…」
「そろそろ注ぐぞ。」
「ハァっ…ああっ…注いで下されっ…その熱さを私にっ…」
ズチュっと深々と趙雲を貫くと太公望は熱い蜜を強か注ぎ込んで。
趙雲は再び自らの一物から熱い蜜を強か吐き出して快楽のあまり意識が飛びそうになり。

ズルリと趙雲から一物を抜く太公望。
趙雲は霞む意識の中、太公望が自分から離れるのに。
「帰ってしまうのですか。」
「又来よう。少しでも長く共に居て時を楽しもうではないか。」
趙雲はかろうじて身を起こすと太公望に抱きついた。
「今宵は共に寝て下さいませんか?居なくならないで下さい。この前の夜、消えてしまってどれだけ寂しかったか。」
太公望は趙雲を抱き締めて。
「嬉しい事を言ってくれる。良かろう。今宵は共に寝ようではないか。」
「ああ。ありがとうございます。」
趙雲は幸せそうに瞼を瞑る。
太公望が消える事は無いのだ。今宵は傍に居てくれると言ってくれたのだから。
これからの太公望と共に過ごせる幸せを深く噛みしめて、太公望の腕の温かさを感じそのまま眠ってしまった趙雲であった。

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