太公望×趙雲 お話

□趙雲の我が儘
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淫獣、太公望に犯された次の日の夜、趙雲は太公望の家に居たのだが、日が暮れると共に身体が盛って仕方がなかった。
蕾の奥が熱くなり、一物も熱を帯びたように勃ち上がって。
乳首も刺激が欲しくて勃って熱を帯びて仕方がなくて…
太公望が趙雲に食事を運んで来てくれる。部屋の床に座り込んでいる趙雲を見て。
「どうしたのだ?やはり身体が盛って仕方がないのか…」
「太公望殿…」
恥ずかしかった。
顔を真っ赤にしながら勃ち上がる股間を手で覆い。
「ハァハァ…収まりますから…大丈夫です…」
「淫獣に犯されたのだ。普通の身体でいられる訳がない。毒素は抜いたのだが…まだまだ足りぬか…」

趙雲はうつむいて。
「どんな姿の貴方でも傍にいると私は言った…でも私は…太公望殿の伴侶になったのです。淫獣ではない…太公望殿に愛されたい。人として暮らしたい。」
泣き出す趙雲に太公望はその肩に手を置いて。
「治療をしよう。毒を抜く…趙雲の為に私の誇りにかけて仙人として生きよう。二度と淫獣にはならぬ。貴公は私の妻なのだから。裸になって寝台の上に寝転がって貰おう。」

趙雲は頷くと恥ずかしげに纏っている服を脱いで、素っ裸になり寝台の上に仰向けに寝転がる。
一物は勃ち上がって今にもイきそうに蜜を零しており。
蕾も物欲しげにひくついて。
瞼を開ける事ができなかった。太公望の視線を感じて身体が朱に染まる。
ふいに趙雲の両腿に手をかけて押し開き、太公望が蕾に指を突っ込んできた。
悲鳴を上げる趙雲。
太公望は冷静な声で指を付け根まで趙雲の蕾の中に挿れて。

「気を送り込んでやろう。毒を抜く…身体も楽になろう。」
太公望の指からじわりと熱を持った蕾の中の熱が引いて、ぽかぽかと温かくなってくる。
盛っている一物も落ち着いてきて。
されている事は恥ずかしかったが、趙雲は瞼を瞑りその治療に身をゆだねて。

「ああ…温かい…身体が落ち着いてきます。」
「治療が終わったら食事にしよう。」
「餅が食べたい…」
「趙雲…」

「昨日、食べた餅が食べたい…」
「餅が食べたいのだな。伏犠の所に行くしかないか。」
食欲がなくて、今日は何も口にしていなかった。
皆で楽しく餅つきをして食べた餅が美味しかった。無性に餅が食べたかった。

身体が楽になると太公望は趙雲の蕾から指を抜いて。
趙雲に向かって。
「支度をするがいい。出かけるぞ。」
趙雲はかろうじて身を起こすと頷く。
「はい。出かけましょう。」

いつもの鎧姿に身を整えた趙雲を太公望は背負うと、外に出る。
念を込めると、空に浮かび上がり、二人は空を飛んで伏犠の庵へと出かけた。

趙雲を背負ったまま太公望は地に降り。
趙雲は太公望に。
「背から降ります。自分で歩けますから。」
「無理をするな。私が背負いたいのだ。」
「太公望殿…」

伏犠の庵の戸を叩く。
伏犠が夜着姿で中から顔を覗かせた。
「何じゃ。坊主か。こんな夜に何の用じゃ。」
「餅を食べさせてもらいたい。」
「餅って…そう簡単に…のう…」
そう言って伏犠は背の趙雲の様子を見て。
「お主…まさか…」
「そうだ。淫獣で趙雲を犯してしまった。願いを叶えてやりたい。」
「解った。すぐに用意するから中で待っているがいい。」

部屋に入ると紺の着物姿の島左近が居て。
二人の姿を見ると。
「昨日はどうも…趙雲さんどうかしたんですか?」
背に背負われた趙雲を見て左近が太公望に聞く。
太公望は答えずに趙雲を畳に降ろすと。
「餅を食べに来た。それだけだ。」
「餅…ですかい?」

伏犠が臼と杵を担いで持ってきて土間に置くと。
「坊主。餅をついてやるが、時がかかる。左近、すまぬが手伝ってくれぬかのう。」
「いいですよ。」

餅米を蒸して、準備を始める二人。
太公望は趙雲の傍に付き添って。
「もうすぐ、餅が食べられる。待っているがいい。」
「私の我が儘のせいで、伏犠殿や左近殿に迷惑を…」
「趙雲の願いは全て叶えてやりたい。」

そう言うと太公望は立ち上がって伏犠に。
「私も手伝おう。」
「それじゃ坊主はついた餅を丸めるのを手伝ってくれぬかのう。」
趙雲は畳に座って皆が支度をするのをぼんやりと見つめていた。
昨日、一日で地獄をみたのだ。
魂を舐められ身体の奥を引き裂かれて。泣き叫んでも許して貰えず、さんざん身体の中に精を注がれた。
身が震えてくる。
怖かった…それでも太公望が好きだから離れられなくて。

急に涙が出てきて俯いて泣き出す趙雲。
太公望が気づいて趙雲に近寄って。
「餅はもうすぐ出来上がる。だから待つがいい。」
伏犠が太公望のかける言葉に。
「坊主。もっと気の効いた事を言ってやったらどうじゃ。」
太公望は趙雲に更に声をかける。
「二度と泣かせるような事はしない。約束しよう。」
「太公望殿。私は…」
「人として…人間の夫婦らしい生活を共にしていこうではないか。」
趙雲はやっとの思いで頷く。
嬉しかった。今まで受けた傷が溶けていく。そんな気がした。

ぺったんぺったん。
蒸し上がった餅米を伏犠がついて、左近が水をつけてひっくり返す。
つきあがった餅を太公望が分けて丸める様子を眺める趙雲。
ふらふらと立ち上がると手を洗い、太公望の隣に来て。
「私も手伝います。」
そう言うと、用意されていた小豆に餅を絡めて。
楽しかった。昨日と同じ楽しさが感じられて。

餅を全て小豆や納豆等で絡めて。
4人は膳に餅を載せて食べ始める。
趙雲は一口食べて幸せそうに、瞼を瞑り。
「美味しい…とても美味しいです。」
太公望が安堵した様子で。
「それは良かった。連れてきた甲斐があった。」
伏犠が二人に。
「狭い所だが、今宵は泊まっていくがいい。」
「邪魔では無いのか。伏犠はこの島左近という酒に夢中なのだろう?部屋は一部屋しかない。この狭い庵。邪魔であろう。」
太公望の言葉に伏犠はカラカラ笑って。
「左近とは日を改めてのう。今宵は川の字になって寝ようではないか。」

趙雲は途中で眠ってしまったが、太公望は伏犠と左近を相手に酒を飲み続けているようだった。
伏犠が太公望に向かって。
「坊主。趙雲をこれからは大切にしてやるとよい。こんなにお主の事を愛してくれる男はおらぬぞ。」
太公望は酒を煽りながら。
「解っている。今回の事は充分、反省した。私は傷つけてばかりいる。だが趙雲の傍に居たい。離れたくない。」
「だったら尚更じゃ。優しくしてやると良い。」
左近も太公望の杯に酒を注いでやりながら。
「そうですよ。優しくして貰えると嬉しいもんです。大切にしてやって下さいよ。」
太公望は眉を寄せて。
「人に説教されるつもりはない。」
「はいはい。」
左近は肩を竦めてため息をついて。

左近に対して冷たいあしらいをした太公望であったが急に真剣な顔つきになり、左近に向かって。
「伏犠の事、宜しく頼む。解っているだろうが、こいつはいい奴だ。」
頭を下げる太公望。
左近は目を見開いた後、笑って。
「ええ…俺も伏犠さんを愛していますから、大丈夫ですよ。」
伏犠が嬉しそうに左近の肩を抱き締めれば、左近は甘えるように肩に寄りかかって。
さんざん飲んだ後に、3人もそのまま眠りについてしまうのであった。

翌朝、太公望は趙雲を背負うと伏犠の庵を後にした。
空を飛んで趙雲の家に趙雲を連れてくると、中に入り。趙雲に向かって。
「ゆっくりと休むがいい。」
趙雲が太公望の手を握り締める。
「愛してくれませんか?人として…人間の夫婦らしい交わりを…」
「趙雲…」
「太公望殿が欲しい。お願いですから…」

趙雲が鎧や着物を脱ぎ捨て全裸になる。
太公望も着ている者を脱ぎ捨て全裸になって。
寝台の上に仰向けに寝転がる趙雲。
その上にのしかかる太公望。

趙雲が太公望に向かって。
「口づけをして…私を愛して下さい。」
「ああ…趙雲、愛している。」
そっと趙雲の唇に口づけを落とす太公望。
触れるような優しいそんな口づけで。
太公望は趙雲の頬に、首筋に、そして胸の飾りに優しい口づけを次々と落としていく。
「ああ…胸を吸ってくれませんか…」
趙雲の強請りに。
「こうか…」
ちゅぅっと右乳首を吸い上げながら、右手でコロコロと左乳首を転がすと、趙雲は熱い息を吐いて。
「気持ちがいい…太公望殿…好きです…」
「私も好きだ。」

勃ち上がっている趙雲の一物に手を回し、扱けばたちまち蜜を滲ませて今にもイきそうに震え始め。
「ハァっ…ああっ…」
「もっと擦ってやろう。イくがいい。」
「んっ…ああ…ひぃっ…」
趙雲は力なく僅かな蜜を一物から吐き出して。

息を荒げながら太公望に向かって尋ねる。
「本当に大丈夫なのですか?」
「何がだ?」
「もう仙人として生きられぬと…昨日、貴方はおっしゃった。」
「仙界に見つかれば、罰を受けよう。ただ翌日になっても仙界から何も言ってはこない。」
「傍に居られるのですね。」
「罰を受けても、仙人としての力を奪われるまでだ。もう私はどうでもよい。伏犠が以前言っていたな。島左近とならその生を終えてもかまわぬと…不思議な物だ。私も今、同じ気持ちだ。」
太公望が趙雲の額に口づけを落とす。
趙雲は瞼を瞑って受け止めて。

「太公望殿、挿れてくれませんか…」
「私が怖くはないのか。」
「大丈夫ですから…」

趙雲が足を拡げる。
太公望は趙雲の蕾に二本の指を挿れてグチュグチュと拡げるように掻き混ぜ始めた。
趙雲は太公望にしがみつきながら。
「好きですっ…ああっ…たまらなく好きです…」
「趙雲…」
趙雲が涙を流す。
太公望は目を細めて。
「優しくしよう…優しく…」

指を引き抜く。
自らの一物を趙雲の蕾に押し当てるとゆっくりと体重をかけて沈めて行き。
趙雲は瞼を瞑り、必死に耐えているようだった。
いやでも夕べの事が思い出される。
身体の奥を引き裂かれて、淫獣にさんざん、むさぼられたのだ。
「怖いっ…ああっ…」
「もう怖くはない。」
「ハァハァ…んっ…太公望殿なのですね。やっと戻ってきてくれた。」
「ああ…もう、どこへも行かぬ。」
必死に夕べ手を伸ばした。
化け物の中に橙に光る太公望に触れようとして触れる事が出来なかった。
しかし今、愛しい人が傍にいるのだ。趙雲は幸せそうに太公望の背に手を回した。
太公望が動き出す。
優しくゆっくりと趙雲の中で。

熱い太公望の一物を蕾の中に感じながら趙雲は幸せだった。

「ああっ…んっ…傍に居て下さいますか…ずっと傍に…」
「ああ傍に居よう。」

外は雨が降ってきて。
その優しい音に包まれながら、二人は愛を確認するように愛し合うのであった。

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