古志城(三国編)

□古志城(三国編)2
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趙雲が再び気がついたのが、午後の日差しも眩しい昼過ぎだった。
寝台に差し込む日差しの眩しさに瞼を開ける。
頭がぼんやりして、しばらく天井を眺めていた。

起き上がろうにも身体がだるくて起き上がれない。
人の気配にふと横を向いてみると、幸村が心配そうにこちらを見て居て。
「まだ…居たのか…」

「趙雲殿…」
「出て行けと言ったはずだ。」

まざまざと思い出される夕べの恐怖。
化け物に身体の奥をこじ開けられて、散々精を注がれ犯され続けたのだ。
幸村と左近が化け物の仲間と言うのなら、自分をあの化け物に差し出すために近づいたと言うのなら許せなかった。

擦れる声で幸村に向かって叫ぶ。
「出て行ってくれ。もう二度と私の前に姿を見せるなっ。」
幸村は趙雲の言葉に傷ついたような何とも言えない顔をして。
「出て行きます…趙雲殿がそう言われるのなら…」

気落ちした様子で幸村はそのまま部屋を出て行ってしまった。

涙が流れる。
やっと信じられる友に出会えたと思ったのに。

それから趙雲は数日間、寝込んだ。
左近も幸村も姿を現さなかったが、自分がいつも面倒を見ている兵達が代わる代わる毎日の食事を持ってきてくれて。
話を聞く所によると、左近と幸村が訓練を見てくれて、食事も持って行くようにと、持たせてくれたと言う。

身体がやっと良くなってきたので、趙雲は久しぶりに銀の鎧に身支度を整えると、兵の訓練場へと向かった。
左近が兵達に稽古をつけている姿が見えて。
趙雲が左近に近づくと左近が振り向いて。

「趙雲さん。起きあがれるようになったんですねぇ。それは良かった。」
「二度と姿を見せるなと…言ったはずだ。」

趙雲の言葉に左近は兵の相手をやめて、近づいて。
「幸村だけは許してあげてくれませんか。かわいそうすぎますぜ。」
「わ、私は…お前たちの仲間に…」

「遠呂智様とて焦っているんですよ。」
「遠呂智と言うのか…あの化け物は。」

左近は趙雲に。
「こっちで話しませんか。」

兵達が趙雲に近づいて来て。
「趙雲様っ。治られたんですね。」
「心配していたんですよ。」

趙雲は皆に向かって微笑んで。
「もう大丈夫だ。皆、訓練を続けていてくれ。」

左近と共に木陰へと移動する。
左近は木に寄りかかると、得物を置いて。
趙雲に話始めた。
「今宵にも又、遠呂智様は趙雲さんの下へ現れるでしょ…」
「又、あの化け物が来るのか。」

身が震える。
蘇るあの恐怖…

左近は言葉を続ける。
「嫌だったら逃げるがいい…でも…どこに逃げても逃げられるものじゃない。赤い炎が燃え上がるまでしか時がない…それまでに趙雲さんがその気にならなければもう…」
「どういう事だ?それは。お前達は意味のわからない事ばかり言う。」
「遠呂智様は心の底では諦めておいでだ。趙雲さんとの愛を取り戻すのに。でもそれでも…忘れられないからあのような行為に出るんでしょうねぇ…精を注いで少しでも傍に居たくて…」

「まるであの化け物と私が愛し合っていたような…口ぶりだな。」

「そうだと言っても信じちゃ貰えないでしょ。」

左近は辛そうな表情で木を見上げて。
「例え戻ったとしても、あそこには何も無い…あの死んだ城には…それでも俺は清盛様の傍に居たい。」
「清盛とは…」
「俺の愛した人…いや妖魔ですがねぇ…惚れちまったらもう行くとこまで行くしかないでしょ…今の趙雲さんには解らない事だと思いますがね。」

幸村がゆっくりと近づいて来た。
「趙雲殿…」
「幸村殿…私は…」

「私達には遠呂智様を止める事が出来ません。でも趙雲殿の力になりたい。」
「今宵…あの化け物が来るのだな。」
「ええ…本当に許して下さい…身体を無理矢理こじ開けられる辛さは良く解っています。でも…助けてあげる事ができない。」

涙を流す幸村を見ているうちに趙雲は幸村をぎゅっと抱き締めて。
「ありがとう。幸村殿。あの化け物とこれは私の戦だ。幸村殿の気持ち、左近殿の気持ち良く解った。今宵、私はあの化け物と向き合ってみようと思う。」

そう趙雲は決意した。
向き合ってみなければ、何も解らないし、解決はしないと。


その夜、自分の屋敷で久しぶりに左近と幸村と食事を共にした。
しかし、話は弾まず、3人は黙々と食事をし酒を飲む。
趙雲は二人に向かって。
「話を聞かせてくれぬか?幸村殿は慶次という男が、左近殿は清盛という男が好きなのであろう?どうして好きになったのだ。その男のどこが良いのだ?」

左近がぐいっと杯の酒を飲み干しながら。
「最初はね…捕まえた俺を無理矢理、身体をこじ開けられて精を注がれて、酷い事をされたんですよ。でも俺を気に入ってくれて、優しくしてくれて。それで惚れちまった…」
幸村が俯いて。
「私がいけなかったんです。左近殿を巻き込んで…左近殿は私を助けるために清盛様の妻になった。私は慶次殿が好きだった…豪快で自由に生きていて、優しくて…でも慶次殿は古志城へ行って遠呂智様と志を同じくしてしまった。だから私は…どうしても連れ戻したかったんです。それに…趙雲殿も遠呂智様に捕まってしまって。心配だった…だから古志城へ。」
趙雲は驚く。
「私も捕まっていたのか。古志城という所に。」
「ええ…遠呂智様のお妃様でした。」

まるで記憶の無い…でもこの二人が嘘をついているとも思えない。
「私はその遠呂智という化け物を愛していたと言うのか?左近殿っ。幸村殿っ…」

左近は思い出すように。
「ええ…愛し合っていましたぜ。お二人とも。遠呂智様が亡くなられた時は趙雲さんは一晩中、遠呂智様を抱き締めて過ごされたようで…」

解らない…どうして自分はそんな化け物に惹かれたのか…
思い出せない。

趙雲は立ち上がると。
「そろそろ夜も更けてきた。あの化け物が来るのだろう?二人は帰ってくれ。
私はあの化け物と向き合うと心に決めたのだ。」

左近と幸村は頷いて。
趙雲の屋敷を出て行った。

趙雲は銀の鎧姿で、遠呂智が来るのを待った。
寝台に腰掛けて待っていると遠呂智がいつのまにか部屋の中に立っていた。

「我を待っていたか。趙雲よ。」

趙雲は立ち上がると遠呂智に近づいて。

「話を聞かせてくれぬか。私がお前の妃だったって事は本当か。お互いに愛し合っていたと…」

遠呂智はぐいっと趙雲の顎に手をかけて。
「我を恐れぬのか?」
「私は真実を知りたいのだ。左近殿や幸村殿が嘘を言っているとはどうしても思えない。」

「お前が我を再び愛するとは思えぬ…ならば、精を注ぎ我の想いを示すのみ。」

バンと趙雲は床に押し倒される。
鎧を無理矢理剥がされて、素っ裸に脱がされる。
趙雲は抵抗をしながら。

「話を聞かせてくれっ。もっと話をっ。」

「話すこと等、何もない。」

趙雲は強引に足を押し開かれて、さらけ出された蕾に慣らしもせず、遠呂智が一物を押し当ててきた。

ズズズズっ…ゆっくりと巨大な一物が趙雲の中に入ってくる。
引き裂かれるような痛み。

「うああああっ…嫌だぁっーーーーーーー。」

暴れる趙雲に構わず、遠呂智が床に押さえ込むように趙雲を深々と貫く。
「ひぁっーーーーーー。あうっ…ああっ…嫌っ…動かないでっ・・・」

間髪いれず乱暴に、趙雲の蕾の中で一物を動かす遠呂智。
それは強く内壁を擦りあげ。趙雲は悲鳴を上げながら、涙を流して。

− 痛いっ…痛いっ…痛いっ… −

自らの尿道にも、この前と同じ得体の知れぬ物が入り込んで来て、中でグチュっグチュと動けば、痛みが増して。

その時、扉が開いて幸村が飛び込んで来た。
遠呂智に向かって必死に叫ぶ。
「趙雲殿を殺してしまいますっ。遠呂智様。加減をしてあげて下さいっ。どうかお願いですから。」
「我は指図は受けぬ。」

稲妻が繰り出され、バンと幸村が壁に叩き付けられる。
後から飛び込んで来た左近が幸村を抱き起こして。
「大丈夫かっ。幸村。」
幸村はウウンと唸って。
「背を…打ちましたが大丈夫です。」

左近も遠呂智に向かって。
「話をっ…趙雲さんと話をしてやってくれませんかっ。遠呂智様っ。このままでは…」

「殺されたいか。島左近。」
「言葉にしなければ想いは伝わりませんよ。そうでしょ。頼みますから。」

趙雲は涙を流しながら。
「ひっ…ひあっ…あ…ありがとうっ…左近殿…幸村殿っ…あうっ…ああっ…ああっ…」

二人が自分を命がけで気遣ってくれたのが嬉しかった。
嬉しかったから…

乱暴に動き続ける遠呂智の両肩をぐっと掴んで趙雲はまっすぐに見上げる。
「ハァハァ…逃げませぬ故、話をっ…どうか…」

「変わらぬ…妃は…その真っ直ぐな瞳…変わらぬわ。どこに居てもお前はお前だ。」
遠呂智はそう言うとズルリと趙雲の蕾から自らの一物を抜いた。
尿道を犯していた物も抜いて。

左近と幸村は静かに部屋を出て行ったようで。
遠呂智に抱き締められながらも、趙雲は息を荒げて一息ついて。

無言で自分を見つめている遠呂智の瞳を見つめた。
「解らない…私は…何も覚えておらぬのだ。」
「再びお前が我を愛するとは思えぬ。」

遠呂智が趙雲の蕾に指を突っ込んでくる。
二本の指でグチュっズチュっと中を、前立腺の良い所を的確に擦り上げてくれば、趙雲は身をビクビクと震わせて。
「あうっ…そこはっ…あああっ…」
一物はその刺激で勃ち上がり精を零し始めて。

「時は限られている。お前を我の物に…少しでも長く…深く我の…」
「ひぃっ…ひぁっ…イくっ…ああっ…あひぃっ…」

熱い精を吐き出す趙雲。
それでも遠呂智は指を動かし続ける物だから趙雲は懇願して。
「もうっ…ハァハァ…嫌っ…」
「お前は花を覚えているか…リンを覚えて居るか…」
「し、知らないっ…あうっ…ああっ…」
「我を抱き締めて、一晩中、愛を囁いてくれたのを覚えているか…」

趙雲は目を見開いて遠呂智を見つめた。
なんともいえぬ瞳の奥に悲しみの色をたたえている。そんな気がして。

深い悲しみ…
その瞳を見ていると、趙雲自身も胸が突き刺さるような悲しみを感じて。
相手は化け物なのだ。自分は劉備配下の武将で…やらねばならぬ事もあって。
しかし、趙雲は遠呂智の唇に唇を寄せて口づけをしていた。
唇を離すと遠呂智を見つめて。
「解らない…でも…私は…」
「趙雲。可愛がってやろう…今宵も…」

指を引き抜くと再び太く巨大な一物を趙雲の蕾に押し当ててくる遠呂智。
ズチュっと一気に貫く。
「ひいっーーーーーー。あああっっーーー。」
趙雲はその衝撃に精を激しく一物から吐き出して。

ズチュっグチュっと遠呂智が腰を叩き付け一物を蕾の中で激しく動かしてくる。
「ああっ…ハァっ…嫌っ…ああああっ…ひぃっ…締め付けないでっ…」

何かに一物の根元を強く締め付けられる。
再び尿道の中に触手のような物が侵入してきて。
ぐりぐりと尿道を刺激して。

「ひぃ…嫌っ…ああうっ・・痛いっ…ひぃうっ…あああっ…ああうっ…」

締め付けられているのでイくことが出来ない趙雲。
遠呂智に腰を振りながら懇願する。
「イかせてっ…あうっ…ああっ…お願いだから…」
「いいだろう…イかせてやろう。」

ズチュっと深々と貫いて熱い精をたっぷりと注ぐ遠呂智。
「ああっーーー。熱いっーーーー。ひうっ…」
触手が外されて、再び激しく精をまき散らす趙雲。

あの夜と同じだった。
趙雲は又、遠呂智にさんざん鳴かされて。精を注がれ自らも吐き出して。

気が付いた時は遠呂智は居なくなっていた。
寝台に寝かされて裸の身体に布がかけられていて。

擦られた蕾や尿道が熱い。
趙雲はよろよろと床に降りれば、蕾から多量の精が溢れ出し、床を汚して。

「話を…遠呂智様…まだ話が終わっていない…私は…貴方を愛していたのですか…お願いだから…ハァハァ…もっと聞かせて…」

そのまま、床に倒れ込む趙雲。
「しっかりして下さい。趙雲殿。」
幸村の声が聞こえる。
左近が。
「気を失っているだけだ。さぁ寝台に運びましょ。」

二人の声に安堵したように、深い眠りにつく趙雲であった。

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