古志城(三国編)

□古志城(三国編)4
1ページ/1ページ

清盛と久しぶりの逢瀬を楽しんだ左近は、趙雲の屋敷の近くの小さな小屋の中で、木の床の上に布を敷き、大きめの着物を掛け布団代わりにして夜着姿で寝込んでいた。寝起きするだけの小さな小屋の中は蒸し暑く、決して居心地のいい住処とは言えない。しかし左近はそこで幸村と共に暮らしていた。

清盛にさんざん抉り続けられた蕾は切れて熱を帯び、傷薬をつけたのだが痛みが引かず、身体全体にも熱が出たようで。暑いというのに寒気が酷くて左近は辛くて仕方が無かった。
そこまで傷ついても清盛の太く立派な一物を受け入れ、子種を注がれるのは左近の幸せであった。

「左近…左近…」

左近は自分を呼ぶ声に瞼を開ける。
驚いた事に鎧姿の三成が左近を覗き込んでいた。
こんな所に三成が居るはずがない。
ここは遙かなる昔、三国志の時代なのだ。

「殿…嘘でしょ…何でこんな所に居るんです…」

左近が慌てて身を起こして三成を見つめれば、三成は。
「お前を追ってここまで来たのだ。」
「来たのだって…人が時を超えられる筈はないでしょ。俺や幸村は遠呂智様に連れて
こられたんです。でも殿は…」

「時を超えられるのは妖魔ばかりではあるまい。」
「…仙人ですか…趙雲さんを過去に飛ばした…」

三成は左近を抱き締めて。
「会いたかった。左近…俺はずっとお前を捜していた。」
「殿…俺は…」
「佐和山に帰って来てくれ。」

夏の暑さで小屋の中は蒸し暑い。
左近は目眩がして、そのまま再び床に横たわって。
「もう俺は戻れない…清盛様について行くと決めたんです。」

三成は左近の夜着をまくり上げ下半身を丸出しにする。
両足に手をかけて、強引に押し開いてくる。
左近は暴れて。
「又…俺を犯すんですかいっ…無理矢理…」
「左近…俺はお前が欲しいのだ。」
「嫌だっ…どうして殿はいつも…俺の気持ちも考えて下さいよ。」

三成が一物を左近の蕾に押し当てて来た。
ズズズズと強引に挿入してくる。
左近は悲鳴を上げる。
さんざん昨日、清盛に擦られて傷ついている蕾は血を流して。

「ひっ…ああああっ…痛いっ…」
「お前の中は熱いな。」

左近は暴れた。
暴れる物だから更に蕾が傷ついて。
涙を流しながら暴れて…
「嫌だっ…俺は清盛様の物なんです…殿。やめて下さいよ。」
三成はなんとも言えない顔をして、それからぐっと体重をかけ、無理矢理左近の再奥を一気に貫いてきた。
激痛に左近が目を見開く。

「ああああっ…あっ……痛いっ…痛いですっ。殿っ…」
泣きながら痛みを訴える左近の頬を優しく三成は撫でながら。
「お前と俺は深く繋がっているのだな。」

「殿…」
涙で霞んだ瞳で三成を見つめる。
左近はあの古志城での最後の戦、皆の前で自分を犯して来た三成を思い出していた。
そう…首に手をかけられて。イく瞬間に殺すと言われて…

三成はゆっくりと左近の首に手をかけてくる。
「お前を殺して佐和山に連れて帰ろう。」
「殺せないでしょ…あの時もそうだった…殿には左近を殺すことなんて出来ないでしょ。」

三成はフっと笑って。
「ああ…そうだな。お前を殺す事なんて出来ない。」

そう言った後、三成はゆっくりと腰を動かし始める。
左近は痛みのあまり、うめき声をあげるしかなくて。

「ううっ…ハァハァ…ああっ…んっ…痛っ…」

汗が流れる…熱で頭が霞んで。

三成が熱い息を吐きながら。
「どうだ…左近…俺に擦られるのは幸せであろう。」
「ひっ…痛いっ…あうっ…」

「俺はお前に初めて会った時から、惚れていたのだ。お前が好きだ…お前も俺が好きなのでは無いのか…」
「殿っ…俺は…んっ…乱暴にしないでくれませんかっ…」
「大筒をこんなに硬くして…感じるのであろう。」

左近の一物は熱があるというのに、勃ち上がり、今にもイきそうに震えており。

三成がズチュっグチュっと左近の中で一物をゆっくりと動かす。
左近も尻を振って、いつのまにか三成の腕に縋り付き。

「ああっ…あああっ…もうイっちまう…んっふっ…んっ…」
「イくがいい…」
「ああっ…ひぃっっっ…」

ビクビクと精を吐き出す左近。

それでも三成は更に腰を動かし、左近を犯し続けて…

「左近殿…それに三成殿…」

声に気が付いて視線を向ければ幸村が入り口に立っていた。

三成は腰を動かし左近を犯し続けながら、幸村に視線を向け。
「久しぶりだな。幸村…お前が連れて行った左近を連れ戻しに来た。」
「私が連れて行った…確かに…私が連れて行ったような物だ。」
「俺が…あうっ…ほっとけなくて古志城についていったんですよ…」

左近は三成に縋り付いて。
「殿…ああっ…趙雲さんを連れ戻したい…この…世界から古志城へ…」
三成がズチュっと再奥を強く突けば、左近はひぃっと悲鳴を上げて。

幸村が首を振って。
「趙雲殿は…戻らないかもしれません…いえ…左近殿。戻らない方が良いのかも…だってあの死人しかいない古志城へ戻ってどうなるのです?ここに留まって志を遂げさせてあげた方が。」
「遠呂智様はどうなるんですっ…いっ…ひあっ…幸村だってっ…寂しいでしょ…もうっ…ああ…勘弁してっ…」
三成は乱暴に腰を動かし始めれば、左近は幸村と話をする所では無く、悲鳴のみ上げ続け。
「ひぃっ…ひぁああっ…殿っ…殿っ…」
「左近。注ぐぞ。」
「ひあああっ…あっ…あああああっ…」

ビクビクと足を震わせて三成の精を身体の奥深く受け入れる左近。

「左近…好きだ…戻って来い…佐和山へ。」
三成は左近と繋がったまま、熱く語りかける。

そう、あの時、三成を追いかけると決意をして古志城の跡から去ったのだ。
あの熱い想いが左近の胸を焦がす。

左近が三成にしがみつく。
三成が貪るような口づけを左近にしてくる。左近も三成に舌を絡めてその熱い口づけに答え。

「島左近は落ちたな。」

その声に左近はかろうじて視線を向ける。
そこには白銀の髪の若き青年が立っていた。
いや…若く見えるだけで、相手は仙人…
幸村が叫ぶ。

「太公望殿っ。」

幸村が槍を構える。
仙人は敵だ。趙雲をこの世界に飛ばしたのも太公望の仕業であって…

しかし左近はもう、考える力も残っていなかった。
頭が霞む。ただただ三成と共に佐和山に帰りたい。

三成に懇願する。
「俺を連れて行って下さいよ。佐和山へ…」

幸村が左近に向かって叫ぶ。
「駄目ですっ…左近殿っ…」

三成は満足げに頷いて。
パァっと三成と左近の身体が輝いて、左近は気がついたら、佐和山の城の中に居た。

綺麗な布団に寝かされて、無理をした蕾も後始末と手当されていて。
三成が茶の着物を着て、左近の傍に茶を持って近寄ってきて、
優しく声をかけてきた。

「喉が渇いただろう。茶でも飲むがいい。」
湯飲みを差し出せば、丁度良い熱さに冷ましてあって。

左近は茶をゆっくりと啜る。
熱も下がって身体も大分楽になっていた。

再び辺りを見渡して。
懐かしい佐和山の城…見覚えのある部屋。
涙が零れる。

「帰ってきたんですねぇ…俺は…」
「そうだ…これからは俺の妻としてここで暮らすがいい。」

頭が霞む…清盛の事も、趙雲や幸村の事も全て遠く感じられて。
左近は頷く。

「ええ…宜しく頼みますよ。」


左近が佐和山の城へ三成と帰ってしまった後、幸村は太公望とにらみ合っていた。
太公望はフフンと笑って。

「後は貴公だな。どうしてやろう。貴公は一度死んでいるのか…だったら貴公の本当の姿を思い出させてやろうか。」
幸村は太公望の言葉に凍り付く。

身体が溶けていく…肉がそげ落ちて…骨になり…槍を取り落とし、幸村は膝を付く。
しかしその膝も砕けて立ってられなくなり。腐り果てた肉の塊をへばりつかせた骸骨となって地に横たわり幸村は身体を震わせる。
声を出すことも叶わず、何も見えず、何も聞こえず、ただただ苦しく寒いだけで…

太公望が幸村を見下ろして。
「苦しいだろう。貴公の真実のこれが姿だ。楽にしてやろうか。」
不思議と太公望の声は頭の中に響いて来て、幸村は残っている力で首を振った。
心の中で叫ぶ。

−私は趙雲殿を守るっ…趙雲殿を…赤い炎が燃え上がるまで…例え古志城に戻って来なくても…傍に居て趙雲殿を守りたい…−

太公望がかがみ込んで話しかけてくる。
「そこまであの男に命を賭けるとは…惚れているのか?」
−友だから…大切な友…だから…−

「友の為に命を捨てて、男共に犯し殺されて…貴公に何の得があるというのだ。」

幸村は答えなかった。
そう得等無くてもいい…大切な者を守りたい。

フっと身体が楽になって、気が付いてみれば、幸村は元の身体に戻っていた。
起き上がると太公望はふわりと空に浮かび上がっており。

「貴公は趙雲の傍に残しておいてやろう。近々、私は遠呂智を捕まえに来る。それまで友情とやらを楽しむがいい。」

フっと姿を消す太公望。
幸村は安堵の息を吐いて。

しかし左近は三成に連れ去られてしまった。
趙雲は遠呂智と再び、話し合うために対決するという。

何とも不安な気持ちで晴れた夏の空を見上げる幸村であった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ