幸村×趙雲 お話
□赤い月4
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寒いと思ったら雪が降っているのか…
ここに閉じこめられてどの位経つのだろう…。
真田幸村に妻にと請われ捕らわれて、この座敷牢で趙雲は未だに暮らしていた。
布団に潜り、灯り取りの天窓を見れば雪が散らつくのが見えて。
外に出られたのはこの前の祭りの時のみ1度だけで。
毎夜毎夜幸村に身体を貪られるだけの生活。
趙雲が天窓の雪をじっと見つめていると、幸村が赤の鎧にその髪に雪を積もらせて牢の鍵を開け中に入ってきた。
「趙雲殿。寒いですね。外は雪です。でも私と肌を合わせていれば寒さなんて忘れさせて差し上げますので。」
「こんな雪の中、外で何をしていたのだ?」
布団から起きあがると趙雲は立ち上がり幸村に近づき髪や鎧の雪を手で払ってやって。
「馬屋の様子を見てきたのです。藁を追加して置きましたし、馬番にも良く言ってあるので大丈夫だと思うのですが、馬は大切なので。」
趙雲は幸村を抱き締めて。
「こんなに冷え切ってしまって。」
「それじゃ今すぐ温めて貰えますか?」
趙雲が頷くと幸村は鎧を脱ぎ始めた。素っ裸になる。趙雲も着ていた着物を脱ぎ捨てて素っ裸になって。
趙雲が誘うように幸村を布団に連れ込めば幸村は横向きに趙雲の身体を抱きしめて、足を絡めながら優しく趙雲の唇に口づけを落とし。
「ああ、やはり趙雲殿は温かい…」
「いつもは幸村殿の方が体温が高いのに…」
甘えるように趙雲の胸に頬を寄せて。
「すぐに温まりますよ。私は幸せです…こうして趙雲殿に温めて貰えて。」
幸村がふと思い出したように。
「ああ、そうだ。朝、慶次殿に会ったのです。趙雲殿と又、野球拳がやりたいと言っておりましたよ。」
「何?慶次殿が?何かされなかったか?」
心配そうな趙雲に幸村は。
「人通りの多い市場でそのような事はありませんよ。さらわれそうになったら私は逃げます。」
「私は心配なのだ。幸村殿が…」
「私は趙雲殿を娶ったんです。貴方を守りたいと思っているのに自分の身も守れないような男では情けなさ過ぎます。」
まっすぐに自分を見つめてくる幸村の瞳を趙雲は目を細めて見つめ。
「本当に幸村殿はまっすぐなのだな…」
幸村は首を振り。
「私は赤い月なのです。趙雲殿をこんな所に閉じ込めて…歪んでいるのですよ。
本当は自由になりたいのでしょう?こんな所に閉じこめられて一生終わるだなんて…」
「私は…身内も亡くなって久しい…幸村殿が望むならここで一生終わろうとかまわぬ。そう言ったはずだ。」
「諸葛亮殿にだって、劉備殿にだって会いたいはずです。違いますか?」
幸村の言葉に趙雲はその髪を優しく撫でながら。
「後悔しているのではないか?赤い月の出ていたあの夜、私をここに閉じこめた事を…」
幸村は瞼を瞑り自分の髪を撫でる趙雲の指先を楽しみながら。
「後悔はしていません。貴方を閉じこめなかったらそれこそ後悔していた事でしょう。」
「それでは苦しんでいるのか?私の心を想って…」
幸村は趙雲の言葉に瞼を開けて。
「貴方が幸せでは無いのでは…そう思うと心が苦しくて。でも…それでもここから出してあげることが出来ない。貴方を閉じこめて私だけを見つめて居なければ安心できない…そんな自分が嫌で嫌で…」
趙雲は幸村に向かって微笑みながら。
「私は幸せだ。幸村殿に大切にして貰っている。たまには外に出たいとか殿に会いたいとか思うこともあるが…何よりも私にとって大切なのは幸村殿だから。一番大切な物を手に入れているのにこれ以上を求める等、贅沢だろう?」
「ああ…趙雲殿っ。趙雲殿っ…」
幸村は趙雲の身体の上にのしかかりながら、熱く耳元で囁いて。
「貴方が欲しい。幸村の槍はこんなにも…」
趙雲の手を導いて自分の一物を握らせれば、硬く逞しく勃ち上がり趙雲の手の中で自己主張をし。
趙雲は顔を赤くして。
「幸村殿が望むなら…」
幸村はもう耐えられないとばかりに趙雲の両足を押し開く。
しかし自分を落ち着かせるかのようにフゥと息を吐き出して。
「いつも急いでしまうから…私はまだまだ若いのだなと…」
趙雲は足を押し広げられ反応し始めた一物や恥ずかしい所をさらけ出されたまま幸村を見つめて。
「急いでくれてかまわぬから。このままの格好の方が恥ずかしい。」
「この間、三成殿に会いました。それで言うのですよ。焦らすという事も大切だと。」
「そんな教え守らなくてもいいから…」
幸村は趙雲の股間に顔を埋め一物を口に含み、竿を擦りながらペロペロと舐め始める。しかし興奮した自分の一物が物足りないのか左手は自分の一物に這わせ、竿を強くこちらも擦り上げて。
幸村に舐められている趙雲の一物は興奮したように勃ち上がり蜜をたらたらと零し。それすらも愛しげに幸村は舌で舐めとって
「ハァ…幸村殿っ…」
趙雲は幸村から与えられる舌先の刺激に甘い喘ぎ声を漏らし。
しかしふいに幸村は唇を離すと耐えきれぬとばかり、身を震わせ。
「ああ、趙雲殿。私はもう耐え切れませぬ。出してしまっていいですか?」
「出すって…」
幸村は自らの一物の根本を掴むと、趙雲の美しき顔を白く引き締まった身体を汚すかの様、その胸に腹に茂みに…身を震わせてたっぷりと自らの精をまき散らし。
趙雲は自分の顔や身体に注がれた熱い幸村の精に驚いたように目を見開いて。
幸村は満足げに自分の精で汚れた趙雲の顔や身体を見やり。
「とても綺麗です。私の精で汚れている貴方は…」
「フゥ…幸村殿…このままほっておかないでくれないか…今にもイきそうで辛くて辛くて。」
趙雲は身を起こすと中途半端のままほって置かれた自らの一物を擦り始める。
幸村は。
「申し訳ございません。私だけイってしまうだなんて。」
そう言うと趙雲の肩に手をかけて再び強引に押し倒し、両足を掴むと押し広げ今度はその蕾に舌を付けて犬のように舌を動かし蕾を激しく舐め始め。
その行為に刺激に驚いた趙雲は勢いよく自らの一物から熱い精を吐き出して。
「ゆ、幸村殿っ…どこを舐めてっ…いやっ…いやだっ…」
嫌がり暴れる趙雲の足をしっかりと押さえつけ舌を蕾の中に差し込んで更に激しく舌を動かし中を味わうように舐めれば趙雲はされている行為の恥ずかしさに涙を流して。
幸村がしつこく蕾の中を舌で舐めて、イったばかりの趙雲の一物に手を這わせて根本から先端までゆっくりと擦りあげて行けば趙雲は耐えきれぬとばかり、懇願し。
「ハァハァ…もうっ…許して…頼むから…」
幸村は舌を蕾から出すと。
「もう…どうして欲しいのですか?言って下さらないと…」
「幸村殿が欲しい…幸村殿の熱い物で掻き混ぜて欲しい。」
息を荒げながら瞼を瞑り必死に強請る趙雲に幸村は再び勃ち上がった自らの一物の先端を趙雲の蕾に押し当てて。
「趙雲殿がどうしてもって言うから…幸村の槍、突き入れさせて貰います。」
ズズズズと幸村の一物が趙雲の中に入って行く。奥へ奥へと…
趙雲は幸村の背に手を回して。
「ハァ…ああ…入ってくる…幸村殿が…私の中に…」
「私も気持ちがいいです。趙雲殿の中は熱い…」
幸村がゆっくりと腰を引きズチュっと音をさせて趙雲を貫けば、趙雲は気持ちよさそうに小さく悲鳴を上げて。
ズチュっグチュっと音をさせ幸村が激しく動き始める。
趙雲は幸村に貫かれ続けながら。
「ああっ…ハァ…んっ…幸村殿…」
「趙雲殿…愛してます…」
「私も…愛してる…幸村殿はっ…私が守りたい。」
「私は大丈夫ですから…私が趙雲殿を守ります。」
「んっ…心配なのだ…幸村殿が帰って来なかったら…ここに帰って来なかったら…私は…」
幸村は激しく趙雲を突き上げながら。
「必ず帰ってきますから。魂になっても帰ってきますから…」
「…生きて帰ってきてくれぬか?ああっ…ハァ…そう約束してくれたら私はずっとここで待っているから。」
「約束しましょう。何があっても生きて帰ってきますから。私を信じて待っていてくれますね。」
「あうっ…ハァ…んっ…もうっ…」
「私も…一緒にイきましょう…」
ズチュっと音をさせて激しく趙雲の再奥を突き上げ熱い精を趙雲の中に吐き出す幸村。
趙雲も同時に熱い精を幸村の腹に吐き出して。
趙雲は幸村に繋がったまましがみつきながら。
「ハァハァ…前田慶次に会う…会って幸村殿を諦めさせる。」
「私は逃げるのは得意ですから…」
「幸村殿に何かあったら…私は怖いのだ。幸村殿を私から奪う何もかもが怖い。」
「怖がらなくても貴方は私だけを見つめて、ここで暮らしていればいいのです。」
「もう、私には幸村殿しか居ないのだから…」
そう…私には幸村殿しか居ないのだ。
愛しくてたまらない私の幸村殿…
ここから出られない身がもどかしい…
幸村殿と共にいていつも彼を守る事が出来たら。
赤い月に捕らわれた獲物は、いつしか赤い月無くては生きられない位にその魅力に縛られ取り憑かれて…
愛しくてたまらぬ幸村を今日も、明日も捕らわれの牢の中で思い愛し続ける趙雲であった。