幸村×趙雲 お話

□赤い月17
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とある月の美しい夜、幸村は同じ布団で横に眠る趙雲の寝顔を眺めていた。
その寝顔は月の光に照らされて…鼻筋が通って色が白く、美しくて。

− こんな綺麗な男が私の妻なんて…なんて私は幸せ者なんだろう。−

幸村とて趙雲に負けないくらいに、綺麗でイイ男なのだが、幸村はそれを思いっきり棚に上げて趙雲の寝顔を眺めている。

ふと胸にわき起こる大きな不安。
ここ最近、前田慶次は佐和山の城に現れなくなった。だが、心配で心配で友の直江兼続に手紙を書いて相談したら、何とかしてくれると言ってくれた。
しかし、何が起きてこの愛しい趙雲を失うことになるか解らぬのだ。
三成と左近とてあれだけ愛しあっていたのに、左近が呉にさらわれて、孫策の子まで妊娠する騒ぎになった。
もし、趙雲が同じ目にあって自分は趙雲の事を許せるだろうか?
他の男に汚されて子まで身ごもってしまった趙雲の事をこれまでと同じように愛せるだろうか?

「三成殿は器が深い…私には真似出来ぬ事だ…」

ぽつりと幸村は呟いてみる。

そう趙雲を汚すのは自分だけでいい。その白い身体の奥の奥まで知っているのは趙雲の夫である自分だけでいいのだ。

布団をまくり上げ、趙雲の夜着の裾を割って下帯を、鍛え抜かれた腿を夜気にさらして。
寒いのか趙雲はウウンと唸り横を向き腿を摺り合わせる。
幸村も夜着の裾を割って自らの一物を褌の脇から取りだし、趙雲の横でその顔を見つめながら擦り始めた。
「ハァハァ…趙雲殿っ…趙雲殿っ…」
一物を擦る手をだんだんと早くして行き、目を細め息を荒げてその綺麗な顔を間近に見つめ、趙雲の匂いを嗅ぎながら快感をひたすら追求していく。ふと身を震わせると幸村はたっぷりと熱い蜜を趙雲の股間にその腿に注いで。

趙雲はその熱さにビクンと身を震わせて瞼を開ける。
幸村は何事もなかったかのように、自らの一物を夜着を整えて隠し、布団をかけて瞼を開けた趙雲に向かって、にこやかに。
「どうしました?趙雲殿…」
「いや…その…あっ…」
趙雲は布団をまくり上げると慌てて自らの股間を見つめる。
下帯を着けたそこはぐっしょりと濡れており、腿までその蜜は垂れて。
趙雲は顔を真っ赤にして股間を押さえ幸村に背を向けた。
幸村は背後から趙雲に向かって。
「趙雲殿?」
「ああっ…は、恥ずかしい…私はそんなに…」
幸村は趙雲の耳元で。
「うなされていましたよ。私に犯される夢でも見ていたのですか?」
「夢は覚えていないのだ。だが…幸村殿にあれだけ抱いて貰っているのに、精を放つ程、身体が飢えていたとは。」
「では、もっと沢山、抱いて差し上げないと駄目ですね。」
幸村はそう言うと趙雲の身体をこちらに向けて、濡れた趙雲の股間を下帯越しにモミモミと揉みながら。
「ああ、こんなに濡らしてしまって。腿まで濡れていますよ。」
「ハァ…幸村殿…こんな恥ずかしい身体の私でも傍に居てくれるか?」
「ええ。私は貴方の夫なのです。傍に居ます。ずっと傍に。」

濡れた趙雲の下帯を外しながら、幸村は心の中で呟いた。

− 純粋で可愛い趙雲殿…私が放った精とは知らずに…身も心ももっともっと私で一杯に満たして絡め取りたい。 −

夜着も脱がせて趙雲を全裸にすれば、趙雲は寒さに身を震わせて。
幸村も夜着を脱ぐと趙雲の上にのしかかり、その唇に口づけを落とす。
「ずっと貴方の傍に居たい。傍に居たいのです。最近はどうなのですか?劉備殿や諸葛亮殿は貴方に戻ってきて欲しいと言ってきませんか?」
趙雲は幸村が自分の股間に手をやって一物をゆるゆると擦り始めるのに、熱い息を吐きながら。
「ハァ…ああっ…幸村殿…言ってくるはずはないだろう…幸村殿の妻になっている事は殿も諸葛亮殿も知っているのだ…こんな…男の精を受けている身に…軽蔑しているに決まっている…」
「そうですね。世の中では間違っている事です。男を妻に迎えてこうして愛すると言うことは。私が居た世界では男と身体を重ねると言うことはあるのですよ。殿に小姓が身体で仕えるということは珍しくない事ですから…でも、妻にすることは無い。」
ぎゅぅっと硬くなりつつある趙雲の一物を強く指で締め付ければ、趙雲は眉を寄せううっとうめき声を上げ。
「でも、私も…三成殿も…赤い月です。世間の常識などは関係ない。欲しいと思った物は無理矢理にでも自分の物にする。後悔していませんか?私の妻になった事を。」
趙雲は首を振って。
「後悔しているのなら、とっくにここを出ている。例え、周りから軽蔑された目で見られようが後悔なぞしていない。」

再び幸村が趙雲の一物を擦り始める。
趙雲は幸村にしがみつくと、身を震わせて。
「あれだけ、精を放ったのにもう、イきたくなるだなんて…ああっ。イってしまうっ…」
「いいですよ。思いっきりイって下さい。」
「ああっ…ひっ…」

ビクビクビクと多量に幸村に向かって熱い蜜を吐き出す趙雲。
幸村の股間をぐっしょりと濡らし。
幸村は楽しげに。
「又、こんなに出して…余程、飢えていたのですね。」
趙雲は幸村にしがみついたまま、顔を赤くして。
「幸村殿が居なくては私も生きてはいけぬ。こんな淫らな身体で…ああ、身体の奥がうずく。幸村殿の熱い精が欲しい。」
「たっぷりと注いであげますから、足を開いて下さいませんか?」

趙雲は幸村から身体を離すと仰向けになり、足をおずおずと開く。
幸村は身を起こしてその姿をじっくりと眺め。
「こんな姿を見られるのは趙雲殿の夫である私だけですね。さぁもっと足を拡げて幸村にその可愛らしい後ろの孔を見せて下さい。」
月の明かりが煌々と輝いて、部屋の中の趙雲の白い身体を青白く映し出し。
趙雲は腰を上げて足を拡げ見えやすいように幸村の目の前に自らの蕾をさらけ出し。

ツツツと指でその蕾をなぞる幸村。
ツプリと一本の指を挿入してみれば、吸い込むようにその蕾は指を締め付けて来て。
「ああ。貴方の中は私が欲しくて指に絡みついて引き込もうと…うごめいていますよ。」
「やぁっ…男として恥ずかしいっ…ああ、でも欲しい。幸村殿が…」

趙雲が物欲しげに腰を揺らせば、幸村は指を抜いて。
「もっと慣らしてから挿れようと思ったんですが、貴方があまりにも淫らだからいけないんです。趙雲殿。」
自らの一物を趙雲の蕾に押し上げて、ズブズブと体重をかけ挿入していけば、趙雲は悲鳴を上げて。
「あああっーーー。幸村殿っ…熱いっ…ひぃっ…」
ズチュっと音をさせて一気に深々と趙雲を貫く幸村。
「ああっーーー。」
瞼を瞑り涙を流す趙雲に向かって幸村は。
「私に挿れられている貴方はなんて綺麗な顔をしているのでしょう。」
「中で…私の中で脈打っている…幸村殿が…」
「ええ。締め付けてみてくれませんか?」
趙雲は首を振る。
「ゆっくりと力を入れて。」
幸村の言葉に腿を閉じて腹に力を入れてきゅぅっと幸村自身を締め付ければ、幸村はその締め付けの良さに。
「ああっ…いいです。趙雲殿…もっと私は元気になってしまう。」
ビクンと幸村の一物が趙雲の中で大きくなれば、趙雲は目を見開いて。
幸村は趙雲の腰を掴むと、ゆっくりと動き始める。
ズチュっグチュっと音をさせて。

趙雲が身体の奥に快感を感じているのか、甘い喘ぎ声を上げる。
「ああん…ああっ…ひぅっ…あっ…」
その声を聞きながら幸村は腰を振り、趙雲の熱い中を、その締め付けをゆっくりと楽しむ。

− 何て可愛いのだろう。この可愛い顔も、その身体も全て私の物…私の物なのだ… −

そう思うともっともっと趙雲の身体をゆっくりと味わいたくて。
でも、だんだと熱は上がって行く。一物は趙雲の中を強く擦り、さらなる快楽を追求していきたくなる。
腰を動かし、だんだんと趙雲の中を擦る一物の動きを激しく深くしていき。

「趙雲殿っ。ハァハァ…いいですっ…もっともっと貴方が欲しい。」
「ああっ…ひぃっ…ああっ…ああっ…」

鳴く趙雲の乳首を激しく動きながら両手でモミモミとまさぐるように揉んでやれば、趙雲は一物を勃ち上がらせて今にもイきそうに震わせ。
グチュっと深々と貫いて趙雲を串刺しにすれば、趙雲は涙を流しながら、一物から激しく蜜を吐き出す。
それでも、幸村は果てず趙雲を横向きにするとその片足を抱え上げ、更に激しく腰を叩き付け趙雲を犯せば、趙雲は涙を流しながら。
「ハァっ…あっ…もうっ…もうっ…幸村殿っ…」
「イってしまったから辛いのですか?ではここで一回注いでおきましょう。」
グチュっと趙雲の奥を再び深々と貫くと幸村も熱い蜜を強か注ぎ込んで。

ぐったりと気を失いかけた趙雲の頬を軽く叩いて目を覚まさせれば、趙雲は幸村を潤んだ目で見つめて。
幸村は趙雲を仰向けに再びすると、繋がったままその唇に唇を寄せ軽く口づけをし、にっこりとさわやかに笑って。
「眠るのにはまだ早いです。まだまだ夜はこれからですから。」
趙雲は幸村に向かって。
「私は幸村殿の妻なのだから…幸村殿が欲しいと言うのなら幾らでも。」

幸村は一旦抜くと、趙雲の手足をそれぞれ縛り上げ両足を開いた形にし、その身体を動けないようにして。
再びその濡れた蕾の中に勃ち上がった一物を押し入れた。
間髪入れず激しく動き出す。

− そう私は赤い月なのだから…欲しい獲物を手に入れたら喰らえるまで喰らいつくそう。この美しき獲物を離しはしない。私一色でその身も心も染めてみせる。 −

自分の下で再び喘ぎ出す趙雲に愛しさを感じ、動きを止めてその唇に再び口づけを落とせば、涙に濡れた瞳で趙雲は幸村を見つめながら。

「ハァハァ。もっともっと愛して欲しいっ…もっともっと幸村殿の精を注いで欲しい。幸村殿。愛している…愛しているから…」
「私も貴方の事が好きです。趙雲殿。」


そう、どれだけ精を注いでも足りない。もっともっと深く激しく交わりたい。
激しい二人の月夜の交わりは、熱いまま朝まで続くのであった。

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