小説部屋(最近のお話)

□銀の糸
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島左近が武田信玄の元へ軍略を極める為に身を寄せて、ひと月ほど経ったのであるが…
左近は悩んでいた。それは…

その日の夜も、信玄に褥に呼び出され、素っ裸にされた左近はいいように喘がされていた。
「ハァ…ああ、信玄公っ…そんな奥に…」
背後から激しく、逞しい信玄の一物に貫かれながら、左近は甘く喘ぎ声を上げる。
信玄は腰を揺らし、時には激しく最奥を突き、左近をいいようにもてあそびながら。
「左近ちゃん。もっともっと教えてあげちゃうよ。わしの夜の軍略を。」
「い、いらないですよ。それっ…ひいっ。そんなにグリグリしないでっ。お願いですから。」

左近の一物からは今にもイきそうに精をこぼして、信玄に掴まれて一擦りされただけで、あっけなく精を吐き出す。
信玄は容赦なく、更に激しく腰を叩き付け、一物で左近の中を擦り上げれば、左近は悲鳴をあげて。
「ハァっ…死んじまうっ…これ以上っ。ひいっ…ハァっハァっ。」

信玄は荒々しくたっぷりと、左近の最奥に精を注ぐと、左近はその熱さに悲鳴をあげて耐えた後、ぐったりと布団に崩れ落ちて。
息を整える暇もなく、背後から首筋を舐められ、乳首を両手で弄られて。
「ああっ…ハァっ。んっ。感じちまうっ。」
信玄は左近の耳をねっとりと舐めながら。
「左近ちゃんの菊はわしの大筒をぴくぴくと締め上げてくるのう。もっともっと可愛がって教えてやろうかの。」
左乳首を指先でつねられれば、左近はびくんと身を震わせて。

乱暴に仰向けに転がされ、両足を押し開かれれば注がれた精が左近の菊から淫らにこぼれ。
「もうっ。勘弁をっ。信玄公。」
「まだまだ夜の軍略はこれからじゃよ。」
「夜の軍略っ・・じゃないでしょっ。これって。うわっ。」

再び、信玄の一物を叩きこまれて激しく擦られれば、左近は、ひいひい言いながら喘がされ。

いつの間にか意識を失って、ふと気が付いてみれば翌日の昼を回っているってことが多々あるのが頭が痛い話で。
気だるい身体を起こして、ふうっとため息をつく。

「俺は軍略を学びにきたのに、一体全体…何をやっているんだか。」

菊の始末は信玄公がやってくれたらしく、身体も綺麗に清められていて。
ふらふらして起き上がると、軽く食事を取り、軍装を整えワインレッドのマフラーを巻いて、外に出てみれば、日差しが眩しくて。
「左近殿っ。」
幸村に声をかけられた。
左近は振り向いて。
「幸村。今日も暑いな。」
「夏も近いですから。ちょっと相談に乗って貰いたいことが。」
「何だ相談って??」

幸村と共に木陰に移動する。
幸村は左近に。
「とても美しい方に声をかけられたのです。私の事を知っているようで。」
「ふふん。そいつは羨ましい。上手く応じて懇ろになりゃいい。女の一つや二つ、経験してもよい年頃だろう?」
「それが男の方なのです。見慣れない銀の鎧を着て…とても美しく…」
「お、男ですかい?」

左近は驚いた。
幸村はぽっと頬を染めて。
「ええ。左近殿の言う通り、上手く応じて懇ろになるにはどうしたらよいでしょう。」
「え?????」

左近は髪を掻いて。
「ははっ…信之殿は知っているのかい?それ…」
幸村は俯いて。
「兄上にはまだ…心配かけたくないので。」
「ま、幸村はいつまでも子供と思っているからねぇ。あの男は…」
「私はその美しい方と、懇ろになって…左近殿が信玄公とやっているような事を。」

左近は慌てて幸村に向かって。
「あまり言いふらさないで下さいよ。」
「皆、噂しておりますが…信玄公は島左近殿を気に入って褥でいいように弄んでいるって言っています。」
左近は頭が痛くなった。
「まぁともかく、その美しい方を俺も拝見したいものだね。」
「今日も、会う約束をしておりますので、一緒に参りますか?」
「会う約束?充分、親しくなっているんじゃ、それじゃ一緒に参りますか。」

その日の夕方、左近は幸村と共に、幸村が熱を上げている美人に会いに出かけたのであった。
川辺に行くと、高く結い上げた髪をなびかせ、銀の鎧を着た美しい武将が佇んでいた。
幸村が行くと、嬉しそうに振り向いて。
「待っていたぞ。幸村殿。してその方は?」
幸村は紹介をする。
「島左近殿。信玄公の元で軍略を学びに来ている方です。左近殿こちらは、趙雲殿。異国から参られたとのことで。」
紹介をされた趙雲という男は左近に向かって微笑み。
「趙雲。字は子竜と申す者。島左近殿であられるか。」
左近は趙雲に向かって。
「島左近清興といいます。お見知りおきを。」

左近は確かに趙雲という男は男にしちゃ美しいと思うが…思うが…幸村の思考が良く解らなかった。
幸村は嬉しそうに趙雲に向かって。
「今宵は蛍を見ながら、共に川辺を歩きましょう。」
「それは素敵だな。幸村殿。」

左近は。
「ま、まぁ二人してゆっくりと楽しんで下さいよ。趙雲さんとやらを拝見したことですし、俺は帰りますかな。」
背後の茂みがゴソゴソと音がして。
左近が振り向き、そちらへ行ってみるとそこには信之が潜んでいた。
「何やっているんです?信之殿っ。」
「幸村が…幸村が…」
「ま、まぁ…幸村だって男ですから。ね?」

がっくりと地面に座り込む信之に左近は慰めるように。
信之は夕闇の中、川辺で趙雲と蛍を楽しむ幸村を見つめながら。
「しかし、男に惚れなくてもいいとは思うんだが、そうは思わないか??左近殿。」
「さ、…さぁ…俺に言われても。困るんですがね。」
「左近殿ならお解りになるのかと…」
「ええ??」

左近はマズイと思った。信之も自分と信玄公の噂を知っているに違いない。
信之は左近の目の前に立つと、左近の顔を間近で見つめて。
「教えて欲しい。男とはよいものなのか…どうなのか…」
左近はもうどうにでもなれと思った。
「それなら確かめて下さいよ。」
信之の頬を手で撫でながら、優しくその唇を吸う。

薄闇の中、激しく打ち込まれる一物。
左近は鎧を着たまま、尻だけ露わにされ、信之に背後から犯されていた。
木に縋りつき、必死に快楽に耐える。
信之は腰を動かしながら。
「信玄公が夢中になるのが解る…締め付けが…たまらないな。」
「ハァハァ。褒められたってっ。困りますよ。ひっ…なかなかっ…ああっ。…」

今にもイきそうな左近の一物、耐えきれなくなり自分で手を添えて擦れば、あっけなく精を放って。
信之は眉を寄せて。
「さらに締め付けがきつくなった。まだまだ私は楽しませてもらいたい。」
さんざん信之に中を擦られ、左近は声がかれる程に喘がされて。

しかしそれからもなかなか、信之はイってくれない。
「早くっ…もうイって下さいよ。信之さんっ。もうっ。勘弁をっ。」
あまりの行為の長さと、さすがに菊が痛くなってきて、懇願すれば信之は。
「ハァハァ。そうだな。それじゃそろそろ…」
左近の最奥に一物を叩きこむと、若い精をたっぷりと放って。

左近は菊から一物が引き抜かれ、背から信之が離れたのを安堵し、身支度を整えて。
信之も身支度を整えながら。
「少しは解ったような気もするが…男の良さ。幸村にはやはり、女子を嫁にもらってほしいものだな。」
左近は心の中で。さんざん中を擦っておいてそれはないだろうと思ったがにこやかに。
「ハハハ。そうですな。さてと、俺はお先に帰らせて貰いますよ。」

逃げるようにあてがわれている信玄公の屋敷の自分の部屋に帰って。
さすがに身体がガタガタで…
身を清めねばと思って、湯殿に入り、鎧と着ている物を脱ぎ捨てて。
中に吐き出された信之の精の始末を、指を突っ込んで掻き出しながらしていると、
湯殿の扉の開く音がして。

「左近っ。久しぶりじゃの…」
まるで知らない男が素っ裸で湯殿に入ってきた。
逞しい身体つきで、にこやかに近づいてくる男に左近は後ずさって。
「何者だ…っ。」
「まぁ記憶にないのは無理もない。だがわしは忘れた事はなかったぞ。」

そういうと、左近を湯殿の床に押し倒し、上にのしかかってきた。
左近は必死に抵抗をする。
「人を呼びますぜ。ここは武田信玄の屋敷っ…呼べば人が…」
「お主はそんな事はせんよ。さぁわしと共に楽しもうぞ。」

身体の力が何故か抜けていく。
両足を押し開かれ、男に一物を一気に押し入れられれば、左近は悲鳴を上げて。
「やめろっ…ひうっ…ああっ…あっ。」
男は乱暴に左近の中で逞しい一物を動かしながら、左近に向かって恐ろしい一言を呟いた。
「左近、お主はわしを拒んだ。わしの物になれと何度も口説いたのに、俺には殿がいるからと…だったら、三成に会う前に顔向けの出来ぬ身体にしておいてやったわ。銀の糸の呪いをかけてな。これからもお主は男を惹きつけ、その身体を汚されていくじゃろう。助けてほしくばわしを求めるがよい。わしの名は伏儀。よく覚えておくのじゃな。」
左近は何のことだか解らなかった。
ただ、ただ…三成という名を聞いただけ何故か懐かしく…そして胸が締め付けられる。
菊を荒々しく犯されながら、左近は泣いていた。ただただ涙を流してされるがままに…熱い精をたっぷりと注がれると、今度は正面向きに、相手のそそりたつ逞しい一物の上に座らされて、左近は悲鳴を上げ。
「ひうっ…いやっ・・いやだっ。」
「お主の中をグチャグチャにしてやるわ。」
左近は尻を掴まれると激しく上下され。

「ひうっ…ひいっ…ハァっ…ああああっ。」
悲鳴を上げながら犯されて…
再び菊に熱い精を放たれた時には気が遠くなって意識を失っていた。


夢??夢だったのか…
身体の節々が痛い。
左近は褥の中で目を覚まして昨日の事を思い返していた。

左近が初めて菊を散らした相手は遠い昔に仕えた主であるが…
成人してからも男に絡まれやすく無理やり犯されたことも何度かあった。自分は逞しいし、男らしい。性の対象になりやすいとも思わないのに。

あの男は誰だったか…まるで思い出せない。
ただ三成という名に、とても胸が締め付けられて。
左近は泣きたくなった。

ただただ今は疲れ果てて、もう一眠りしようと再び眠りにつく左近であった。

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