小説部屋(最近のお話)

□銀の糸4
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その日は雨が降っていた。
左近は所用を済ませて、馬で佐和山の城へ向かっていた。
そして城下で吉継が伴も連れずに歩いている姿を見かけたのだった。

吉継さん?どこへ…

街中、傘もささずに歩いて行く吉継を見て、左近は馬を伴の者に預け、一人後をつけてみることにした。

吉継は辺りを見渡すと、一軒の飲み屋に入って行く。
しかし、時はまだ昼…。飲み屋は開いては居ないはずだ。
左近は飲み屋の戸をそっと開け中に入ってみれば、人はおらず、吉継の姿も見えなかった。

二階か?

二階へと続く階段を足音を殺して登って行く。
二階の部屋の中から、声が聞こえた。

「家康様はお前の事を高く買っている。三成なんぞのどこがいい。」
「高虎。何度言われても俺の気持ちは変わらない。」

部屋の扉をバンと開け、高虎が顔を出した。

「島、左近か。後を付けてきたのか?吉継の。」

部屋の中の吉継は困ったように。
「目立たぬようにしてきたのだがな。」
左近は部屋の中に入り。
「こいつは密談ですかな?藤堂高虎と通じているだなんて、殿が知ったら。」
「三成には手紙のやり取りがばれて、かばってもらったことがある。俺は三成を裏切る気はない。その事を高虎に言っておきたかった。」

高虎は左近の首筋に小刀を突き付け。
「口止めが必要だな。」
そして高虎は吉継に向かって。
「お前も協力しろ。」
「俺には出来ぬ。」
「なら、見ているがいい。」

左近の両手首を縛り上げて床に転がす。
下に纏っていたものを脱がされて下半身をさらけ出された。
高虎は左近を見つめながら。
「噂に違わぬ色気だな。味あわせてもらおう。」
軍装を纏ったまま、左近の両足を広げ、菊に一物を押し当てて来た
吉継の視線を感じる。
左近は恥ずかしくて仕方がなかった。
これも銀の糸の呪いなのか。

ゆっくりと一物を左近の中に沈めながら高虎は。
「こいつはじわじわと締め付けてくる。名器だな。」
ズチュっと音をさせて深々と左近を貫く。
左近はあまりの熱さに悲鳴を上げた。
大筒は興奮して張り裂けんばかりに勃っている。
籠手を着けたまま、吉継がその大筒に手を添えて、ぎゅっと握りしめて来た。

左近は痛みのあまり悲鳴を上げる。
「何をするんです?吉継さんっ。」
高虎は腰を動かしながら。
「妬いたか?吉継。」
「面白くない。俺も混ぜろ。高虎。」
「いいだろう。」

吉継は籠手を取って左近の一物を擦りあげてくる。
唇に唇を重ね、舌を絡めて激しく口づけをしてきた。
左近は高虎の一物を菊に受けながら、舌を激しく絡め、吉継の口づけに答える。

高虎は眉を寄せて、動きを止めると、吉継の腕を引き。
「俺にも口づけをしてくれ。妬けるだろう。」
「我儘だな。」

二人は左近の目の前で激しく口を吸いあい、熱い口づけを交わす。
左近はそんな様子を見て思った。
この二人は惹かれあっているのだと。

高虎は吉継と口づけを終えると、激しく腰を使ってきた。
左近はあまりの気持ちよさに喘ぎ声を漏らす。
「ハァ…ああっ。たまらないっ。気持ちよすぎますよ。」
「ふん。そいつはよかった。俺も気持ちいいぞ。」

吉継が左近の大筒から手を離してその身体を背後から抱きしめると上に纏っているものを脱がせてきた。乳首を背後からいじくりながら、左近の逞しい首筋に唇を這わす。
左近はたまらなかった。
高虎に菊を責められ、背後から乳首を弄られて。左近の耳穴にふううっと息を吹き込み吉継は低い声で。

「淫らな男だな。左近。三成が知ったら驚くだろう。」
「んっ。ハァハァ。黙っていろってことですな…。お二人が会っていたことを。」
「そういう事だ。」

高虎が腰を使いながら。
「そろそろイくぞ。」
ぐぐっと左近の最奥を貫いて熱い精を放てば、その熱さに左近は自らの大筒から精を放って。

高虎は左近から身を離すと、その顎に手を添えて再度釘をさしてきた。
「まぁここは黙っていた方が互いの為だ。」
吉継も。
「俺は三成を裏切る事はせぬ。余計な報告はしないことだな。」

左近は身を起こすと支度を整えながら。
「はいはい。解りましたよ。とんだ目にあいましたな。」

慌ててその場を後にした。
これも銀の糸の呪いか・・

左近は雨の中、急ぎ、佐和山へと向かうのであった。

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