BL

□旅館にて
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「テイト」

「なんだ?」

「…な、なんで、俺はお前に押し倒されている形になっているんだ?」

「…さあ?」

「さあ?って…」

ハクレンはテイトの答えに内心頭を抱えつつ、何故こうなったのか思い出してみた。




―――――――――



テイトとハクレン、以下いつもの司教三人組は、とある旅館に息抜きがてら泊まりに来ていた。
部屋分けは以下の通りだ。

A部屋→テイト・ハクレン・フラウ
B部屋→カストル・ラブラドール

Aではテイトとフラウがまくら投げを、ハクレンは部屋の隅で読書をしていた。
Bでは……あえて言わないでおこう。

話を戻そう。
テイトとフラウはザイフォンを巧みに使いまくら投げをしていた。
ハクレンは静かに読書をしていた。

「エロ司教め!くらえ!」
「ふん、何のこれしき!!」

「(静かにしてほしい…)」

まくら投げは次第に激戦していき…

『あ』

ボスっ

「……」

二人が投げたまくらは読書をしていたハクレンにみごと当たった。

沈黙が流れる。

パタン

本を閉じる音がやけに響いた。
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