BL
□旅館にて
1ページ/6ページ
「テイト」
「なんだ?」
「…な、なんで、俺はお前に押し倒されている形になっているんだ?」
「…さあ?」
「さあ?って…」
ハクレンはテイトの答えに内心頭を抱えつつ、何故こうなったのか思い出してみた。
―――――――――
テイトとハクレン、以下いつもの司教三人組は、とある旅館に息抜きがてら泊まりに来ていた。
部屋分けは以下の通りだ。
A部屋→テイト・ハクレン・フラウ
B部屋→カストル・ラブラドール
Aではテイトとフラウがまくら投げを、ハクレンは部屋の隅で読書をしていた。
Bでは……あえて言わないでおこう。
話を戻そう。
テイトとフラウはザイフォンを巧みに使いまくら投げをしていた。
ハクレンは静かに読書をしていた。
「エロ司教め!くらえ!」
「ふん、何のこれしき!!」
「(静かにしてほしい…)」
まくら投げは次第に激戦していき…
『あ』
ボスっ
「……」
二人が投げたまくらは読書をしていたハクレンにみごと当たった。
沈黙が流れる。
パタン
本を閉じる音がやけに響いた。