BL
□熱い気持ちを告げましょう
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腐男子設定
こんにちわ。己の萌えのために、寮付きの男子高へ通っている、緋井裕哉(アカイユウヤ)です。
最近、時期外れの転校生がやってきました。名前は秋野李夜(アキノリヤ)。見た目は、ぼさぼさ頭に目が見えないくらい長い前髪。
その転校生は、1日で生徒会を虜にしました。勿論、本人は狙ってません。そして、気付いてません。天然で鈍感。よくある話!
「あー……。早くイベント見たいなー。俺的には会長からのベロチューを……」
「はいはい。妄想はそこまでにして、早く寝るよ」
「分かったー」
こいつは俺の同室者、斎知由樹(サイチユキ)です。幼なじみであり、協力者。助かってます。
「にしても、由樹と李夜が同じクラスで友達! そして俺は由樹の紹介で、李夜と友達に! 観察しやすいから助かるよー。ありがとうな」
今日、由樹の紹介で李夜と友達になりました。やった!
うれしくて、顔が笑顔になる。
「……いや、別に……」
あれ、なんか、沈黙されました。ちょ、沈黙は嫌いなんだけど!
「なあ、俺で妄想する事って……あるのか?」
「(たまにしか)しないよ。だって、大事な(とてもおいしい)友達だもん! って事で抱っこしてー」
「副音声が聞こえた気がするけど……まぁ、いいや。ほら、おいで」
わーい、と言いながら、由樹にタックル。人に抱きつくのが癖になっている俺。
ちゃんと人は選びますよ。
「大好きだよ、裕哉」
「俺も好きー」
ごろごろ。ごろごろ。ふぁあ……眠く、なってきた……おやすみ……ぐぅ。
「……寝ちゃった。あーあ、理性もつかなー。……大好きだよ」
そんな事をつぶやいていたなんて、知るよしもなく。俺は明日の萌えに期待を膨らませながら寝た。
熱い気持ちを告げましょう
(おはよー)
(おはよう)
(今日もいい事あるかなー)
(あるといいね)