BL

□ある日の出来事。
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久々にご登場の緋井裕弥君だ。
さっき、白衣を着た男から飲み物をもらったんだ。怪しかったけど、見た目は普通の色だし、ちょうど喉が渇いていたからさ。それでだけど……去り際に、ぼそっと呟かれたんだ。

「効力は3時間」って。

「何の事だ? よし聞くか」と思い、振り返ったら、その人はいなかった。
なんだったんだ? 不思議に思いながらも、部屋へ戻ったんだ。(もらったのは学校の廊下)
そして、それを部屋で飲んだ。なんでその場で飲まなかったのかって? 俺の第6感が部屋で飲めと訴えかけたからだ。
で、飲んだ。ごくりと。全てな。

結果。俺の行動は間違っていたし、正しくもあった。正しくもあった……確かにそうだけど、俺は後悔してる。現在進行形で。

なぜなら…………


俺は「女の子」になっていた。

パッと見でも女子だと分かる体つき。顔つきも女子らしくなっているし、服も腰回りとかがぶかぶかだ。ささやかではあるが、ふっくらとした胸もある。
信じられなくて、身体中を検分したり、声を出してみたり。……見事に女子の身体だ。

「なんでこんな事に……。いや、原因は分かるけど。明らかにあの飲み物だ。確かにさ、女体化は好きだよ。たまに読んでるし。どこかのキャラがにょた化っていうの読んだな……面白かった。また読みたいなぁ……。………………。……話が逸れた。でもさ、やっぱりさ、……当事者ってのは、無理だよ。受け付けないよ。なんで俺はこんなんになっているんだ!?」

不本意な事に、誠に不本意な事に(大事なので2回繰り返す)俺は総受け状態だ。周りは狼だらけ。癒し系は少数派。イコール……飛んで火に入る夏の虫。襲って下さいと自分で言ってるようなものだ。
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