短編・番外編
□レッドはぴば
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マサラの森。
「なんだろう。グリーンの用事って」
俺はレッド。夜中にグリーンから呼び出しがあったから、こんなところにいる。
内容は、俺とお前が初めて会った場所へ来い。それだけ言って、グリーンは切った。グリーンと初めて会った場所。それはミュウと初めて会った場所でもある。
「なんだろうなー。バトルかな? いや、それはジムでやればいい。うーん……。あ、着いた」
目的地へ到着。確か、この原っぱだと思う。
グリーンを探すが、誰もいない。
「グリーン! 来たぞー! 出てこーい!」
シーン……――
反応なし。
え、なんで?
ひとまず何かないかな? と思い、周りを見渡す。
「ん? あれは……」
ふと目にとまった物。それは、
「……箱?」
なんもない普通の箱。むしろダンボール。なんとなく気になるから、開けてみる。
「暗くてよく見えないなー……。ピカ、フラッシュ」
「ぴかちゅ」
ぱあああ……――
ピカのフラッシュによって、周りは明るくなった。
「さて、中身は何かなー……。……紙切れ?」
開けたダンボールの中に入っていたのは、普通の紙切れだった。
「……あ、何か書いてある」
"キーワードは「で」7番道路へ来い。"
「7番道路……? そこにグリーンがいるのか?」
ま、行ってみるか。
「プテ、7番道路まで頼む」