Over?
□能力大事件〜生死の境〜
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『お、おい!どうした!しっかりしろ!!』
あつしが愛吏を支える。
『スー・・スー・・・』
『ね・・・・寝てる・・・』
愛吏は寝ていた。
「睡眠か。なら大丈夫やな。ま、いいやん。」
「うんうん。いいじゃん!」
『いや・・・・・・俺が動けない。』
困った顔をするあつし。
すると、不機嫌なオーラを纏いながら雲雀があつしに近づいて来た。
『き・・・・・・・恭弥?』
「あつし・・愛吏を離しなよ・・」
その纏ったオーラは黒く、それを漂わせながらあつしに近づいてくる。
『いや・・・俺が動けねーし・・・今離すと愛吏が起きるし・・・・』
「五月蠅いよ・・・」
ヒュンッ!!
雲雀がトンファーを振るった。
あつしはそれを避ける。
『ちょ、おい!愛吏に当たったらどうすんだ!』
「大丈夫だよ。愛吏にだけは絶対当てないしね。」
尚も雲雀は振るい続ける。
「あ、あつしには良いんだ・・・」
愛流が呆れた様な、驚いた様な顔をする。
「突風吹き荒れ切り刻む。全ては切られ消えてゆく。
これは天罰。天罰を与えるべき者に報復を!台風・・・【暴風争乱】!!」