Over?
□小ネタ集
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Mix!!【動き出したんだ】後日談
『…にゃー』
にゃああぁ…
可愛い…
綱吉達が帰っていった後、俺は猫の世話をしていた。
濡れていた毛皮を乾かして、その猫を抱き上げる。まだ小さなそれはとても軽く、儚い。
『……』
俺には、こんなに小さな命を守ることなんてできない。
いや、資格もないだろう。
スマホに指を滑らせて、里親検索にその小さな黒猫のことを載せる。
『…わからないのって、不気味なんだけどな』
ごろごろと喉を鳴らしながらすり寄る子猫は、ただそこにあるだけの命で。
俺はそんな命を沢山奪い続けてきた人間だ。
連想するのは黒髪のあの男。
なつかない、猫だ。
『…いいなあ、猫』
飼いたい。飼いたいけれど…
世話の仕方なんぞわからん。
何より、ここ、ペット禁止だったはず。契約書見せられた時そんなこと言われたと思う。
そんな禁を破って飼う人もいるんだろうけど、俺は正直そんなのできない。
見つかって追い出されても、困るし。ちゃんと飼って育ててくれる人の手に渡った方がいいだろう。
『…なんか、笑える』
俺が、命を助けようだなんて。
『馬鹿馬鹿しいな…』
とりあえず…
『猫って何食べるの…？』
完全に１から検索し始める黒金くんでした。
仔猫はいりませんか
（沢田くん沢田くん）
（え…な、何？）
（猫ってどうやって育てるの？）
（（そ、そこから…？））