Mix!!

□動き出したんだ
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結局言うとあの後、怖くなって走って帰りました。


「“路地裏の猫には気を付けるんだよ”ねえ…」

『…なぜ、そのようなことを言ったのでしょう』


ハッキリ言うと黒金君の言葉は謎だらけだった。
黒金君はもしかしたら俺を殺しに来た殺し屋かもしれないのに、ならなぜあの時やらなかったの、とも思う。
じゃあ黒金君は、本当は別の目的で来てるの?


だとしたら、なぜ?


黒金君の目的がさっぱりわからない。罠なのかな?
なら忠告なんてする必要あるのだろうか。
彼は何がしたいのだろう。



『今回の件で、黒金さんの目的がさっぱりわからなくなってしまいました…』

「違いないはずだがな…めんどくせえ」



彼の目的がわかれば明確に対処してくれるだろう、ふたりなら。でも、俺はこのままでいいのかな。
いや、俺が何かしようとしても二人の足を引っ張るだけに終わる。



そういえば。




「……」




彼の目に≪嫉妬≫のようなものが映ったのは気のせいだろうか。
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