Novel

□初恋の
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それは懐かしく甘酸っぱい思い出

《初恋の…》

(あ、桜だ…)

4月になりたての今、俺は並盛中からウチへ帰っている途中だった。

目の前に桜の花びらがチラチラ舞っていてとても幻想的な空間にいるみたいだ。

「綺麗だなぁ」

俺はそういってまた歩き出す。

(そういえば)

俺はふと昔の記憶がよみがえりクスリと笑う。

(あの時も…こんな感じの桜吹雪だったなぁ)

俺は公園に入りベンチへ座った。

「確か…小学2年になったばかりのころかな」

「何が?」

ポツリとこぼした声に返事がきた。

「ひ、雲雀さん!?なんで!?どうして此処に!?」

「やぁ。見回りしてたら綱吉が公園にいるのを見つけてね」

雲雀はそういって俺の横に座る。

「で?」

「へ!?」

「クスッ。驚きすぎ。もう少し落ち着きなよ」

「は、はいっ//」

雲雀さんは俺の頭を撫でて「それで?何が確かなの?」と聞いてきた。

「い、いえ!じ、実は…は、初恋のときのことなんです…ケド」

俺が"初恋"というと雲雀さんの眉間にシワが出来た。

「初恋…?」

「(こ、恐ッ!)は、はい!!」

「ふ〜ん…どんなの?」

「え!?どんなのって…」

「綱吉の初恋。聞かせてよ」

「いや、でも」

「いうよね?」

「は、はい」

半ば脅されて俺はあの時の話しをしだした。

懐かしいあの話しを…
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