Novel
□秘密を知ったとき
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「親バカなお父さんが"変な虫がつかないように"って言って、学校は男装しないと行かせないって言われたんだってば」
その答えに俺は呆気に取られてしまった。
「は…?それって」
「完全にお父さんの我が儘でやってることだってばよ」
「髪が短いのは?」
「カツラだってば。ご丁寧に防水加工とかしてあるやつ。お父さんがあた…俺用に作ったやつ」
なるほどと思うと俺は顔を上げ「一人称、本当のやつでいい」といった。
「ありがとうだってばよ」
「いや、でも大変だったな。男装なんてなかなか出来ないだろ?」
「もう慣れたってば」
ナルトがため息したのが目に入る。
そんな姿も一枚の絵の様に美しく、さまになっていた。
よく見ると女のナルトは顔も整っていてとても美人なのがわかった。
サラシを巻いているところを見たときもそれなりに胸がでかかったのを覚えている。
「(ん?俺、何を思った?)」
俺は女として今初めて意識をしだした。
「(よく考えるとこの部屋は女の部屋だったってことか!?)」
こんな事でパニクっているとあの兄貴にバレれば「ナンセンス。そんなことでパニクるな」とか言っているだろう。
「サスケ?どうしたってば?」
首をかしげるナルトに顔が真っ赤になっているのがわかった。
「―――///ッなんでもない!!」
俺がそういうとナルトはそっかと言い首を元にもどした。
そして俺が今わかったことは
「(女のナルトに一目惚れか)」
あの鈍感相手にどうやって攻めようか。
今はただそれしか考えていなかった。
《秘密を知っとき俺は彼女に恋をした》
(あ、ちなみにクラスの女子はこのこと知ってるってばよ)
(そうなのか?)
(体育の着替えの時とか流石に一緒には無理だから…)
(そうか……ちなみに男では?)
(サスケだけだってば)
(そうか(よし、ライバルはいないな!))
(?(なんかイキイキしてる?))
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