-Lifily-〜CLANNAD×Fate〜

□交差
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「…よし」


「すっごく眠いんだけど」


「あんな寝かしつけ方だから俺の寝起きが早くなるんだ、わかれ」


時刻は5:21…お、今22分になった。
なんて暇な思考をする。これからの長丁場、正直これぐらいの気楽さが無いと乗り越えていける気がしない。


「早く行こう、もしかしたら家が…」


「心配ないだろ、キャスター…襲ってきたあのサーヴァントの目的はセイバーだけだったんだし」
というか、そうでないと困る。


しかし流石士郎、昨日の先頭があってもこの早起きだ。


「はー…行くわよ〜」


マイペースな杏についていく形で家を出…


「おい」


「さいなら」


「待てや!」


「むがっ…」


…ようとしたらオッサンに捕まった。


「挨拶も何もないわけないよなぁ、小僧?」


「むがむががむが」


…考えてみればオッサンパン屋だから寝起き早いんだった…


「こっちこい!」


「むがががががrrrrr…」





「大丈夫なのか…?」


「…多分…ね」


………


「ぶはっ!」


「で、一体何がおきてやがるんだ」


「言わないと許してくれないか」


「当たり前ぇだ、二回も転がり込んで来て何もなしだったらしばくぞコラァ」


一回はむしろ助けたんだけどな…
…つか、2回目の時の異変はあまり気にしてなかったのか?


「オッサン、俺たちが2回目に来たとき騒がしくなかったか?」


「お前らが来たからそりゃあな」


「違う、外の事だよ」


「…あぁ?何かあったか?」


…そっか、一般人にはまだ見えない範囲だった…のか?
あの量で?

「…」


「…まだ話せない、か」


不意に真面目なオッサンの声が降りる。内心ドキッとするから反則にも思える。


「…この家、守っといてくれよ」


「…」


歩き出してもオッサンは何も言わなかった。


………


「よし、行くぞ」


「何もなかったのか?」


「ああ」


背骨痛いけどな…
…ん?


「…ちょっと先行っててくれ」


「どっちなのよ」


「先に行ってくれ」


「…行きましょ」


「いいのか?」


「いいわよ」


二人が行ってから気になった茂みに手を伸ばす。


「これって…」


…あの兵の残骸だ。
普通倒れたらすぐに消えるようなものがなんで一欠片残ってるんだ…?


「…よし」


ポケットに骨を突っ込み、急いで後を追いかけた。
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