短編連作

□RealDOLL〜遭遇〜(作成中)
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思い出すのは、この一週間会っていないユーキの姿。

ユーキ−本当は有希だけどそう呼んで欲しいと言われた−は俺が嫌々ながら学校へ通っていた頃、編入してきた少年だった。

もともと通信制だから、編入生が入ってきたかどうかなんて本来は分からないはずだけど、毎日通い続けてためにユーキは目立っていた。

そんな彼のことが何となく気になって、野次馬精神丸出しで後を付けて…そしてまあ、晴れて「お付き合い」、とかをしちゃってます。

…ここ一週間会ってないけどな。

会えないのは俺が学校へ行かなくなったからでは、決してない。

彼に会うためなら、受信端末が直っても校舎へ日参するだろう。

健気だろ?俺。

でも肝心の彼が、あの告白紛いの出来事の日以来、学校へは来なくなってしまった。

だから俺も、そんな場所へ通い続ける意味を失った。

何してるんだろうな…

普通に端末で授業は受けてるだろうけど。

メールは週に1、2回ほど。しかも俺から送ってばっかり。

試しに待ってみたら全く連絡がなくなったから、今の所0勝4敗。

告白したのは俺だけど、なんだか釣られた魚に餌をやられてない気分だ。




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