短編連作

□RealDOLLA
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そよ風が吹いて、目の前にいる人物の髪が揺れる。

柔らかそうなその漆黒に触れてみたくて歩み寄ろうとしたけど、足が地面に張り付いたみたいに動けなかった。

目の前にいるのは、俺の高校の転入生。

といっても、もともと通信制の学校だから、本当は転入生が何十人入ってこようが分からないはずだが、コイツは毎日馬鹿みたいに学校に来てたから目立っていた。

しかも、何故かいつも午前中で帰る。

何となく疑問に思った俺は、特に深く考えることなく、野次馬精神丸出しで後をつけてみた。

そして現在の状況に致る。




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