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□ハッピー・バレンタイン 〜雲雀ver.〜
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2月14日 ・・・ バレンタインデー


女の子が好きな人やいつもお世話になってる人にチョコレートなどを渡す日


といっても、あたしの学校「並中」では
その行為が禁止されている
(みんな隠れて渡していたるケド)


禁止令を出しているのは先生でも、生徒会でもなく

あたしが所属している「風紀委員」



中でも委員長の「雲雀恭弥」が厳しく取り締まっている
つかまった人は噛み殺されるか反省文5〜10枚書かされる



「ねぇー、優衣はチョコだれに渡すの??」

友達があたしに聞いた


『もちろんだけど友達にあげるよ!!
学校の中じゃ渡せないけど・・・』


「そうじゃなくて!!」


『?』


言ってる意味がわからないあたしに「本命❤」と小さく言った


『/// わ、渡す人いないから』


「えぇーー 本当!?  顔すっごく赤いけどーー??」


『え、えっと 今日暑いからかな??  あはは
あ、委員会があるからまた後でね!!』

「え? ちょっと待って!! 
まったく優衣ったら」

友達の返事を聞かずに走り出したあたし

本命かぁ・・・

相手がいないわけじゃないけど

相手が相手だからね・・・



ようやく応接室までたどり着いた

「おそい!!  10秒の遅刻だよ」

『10秒ぐらいいいじゃないですか?』

「わぉ、君はいつから僕にそんな口をたたけるようになったんだったかな?」

『すいませんでしたー(棒読み)』

「ぜんぜん心がこもってないね」

『委員長に言われたくありませーん』

「君、いまここで噛み殺されたい?」

『いやだなー 冗談ですよ、冗談
ところでチョコ狩り今からやるんですか?』


「チョコ狩り ってなに?」

『チョコを持ってる人をしばくからチョコ狩りです!!』


「すごいネーミングセンスだね」

『お褒めの言葉として受け取ります』


「真逆の意味なんだけどね  まぁ、いいや
そのチョコ狩りをするけど」

『けど?』

「去年みたいに一人も取り締まらなかったら   噛み殺すからね」

『自分なりにがんばってみます』




そう言って応接を出たあたし

はっきし言ってチョコ狩りをあたしはしたくない

だから去年同様今年も一人も取り締まらない

今年は噛み殺されちゃうけど(泣)


ってゆか、バレンタインデーにチョコを渡せないってのはひどすぎる!!

しかも理由が「群れるの嫌いだから」


雲雀恭弥はわがまますぎる!!




そう思いながらバックを開けた

中にはラッピングされた箱と勉強用具


ラッピングされた箱はもちろん本命用のチョコ



相手は・・・







雲雀恭弥






実は入学式の日に一目惚れしていた


ライバルも多かったけど

あの怖い雲雀さんを見てみんな脱落していった
(中にはまだ残ってる人もいるそうだけど)




6時に応接室に報告&噛み殺されに行かなければならないけど

その間どうしよう




そうだ!! 図書館に行こう!!(ぇ




風紀委員さんは図書館が嫌いらしいから
サボってるのがばれない!!



そして時は経ち・・・
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