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□ハッピー・バレンタイン 〜雲雀ver.〜
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現在5時59分


しまった!!

うとうとしていたら寝ていた!!



やばい  6時までに間に合わない




急いで階段を駆け上がり猛スピードで走った



バンッ


扉を壊しそうな勢いで応接室に滑り込んだ



「おそい!!  君には時間の感覚あるの?」


『ちゃんとありますよー じゃないと走ってココまで来ませんって』


「で?」

『で? ってなんですか?』

「チョコ狩りの成果だよ
もしかして一人も・・・」


『せいかいです!!
去年同様一人も取り締まってませんよ^^』


「わぉ 君バカなの?
わざわざ噛み殺すって言っておいたのに」




『だって、

だって せっかく作ったもの没収するなんてひどすぎますから・・・

あたしそんなのできません!!』



「ふーん じゃぁ、わかった」


『わかってくれたんですか?』

とうとうあの雲雀さんがチョコ禁止令を解除するのかと思いきや


「君以外の部員はもう帰っていいよ

僕はこの馬鹿な子を噛み殺さなくちゃいけないから」


『え?』


「聞こえなかった?
簡単に言ったら今から君を噛み殺すって意味」


『いやいや、ここは委員長もおれて
チョコ禁止令を解除してハッピーエンドになるんじゃ!!』


「なんで僕がおれなきゃいけないわけ?
僕がそんな人だと思った?」


そしてトンファーを構える雲雀



だれか助けて そう助けを呼ぼうとしたが
すでにあたしたち以外帰ってしまっていた



そう思っているうちに雲雀の攻撃が・・・


『きゃっ』

間一髪で避けたあたし


「君、以外に反射神経いいんだね
噛み殺しがいがあるよ」


『い、委員長  あたし女の子なんですけど!!』

「知ってるよ  だから何?」

『普通、女の子に暴力は・・・』


雲雀の動きが止まり
「これは暴力じゃないよ
言うことを聞かない子にお仕置きしてるの」



お仕置きって  この鬼畜がーー!!


またも雲雀の攻撃が・・・

足が震えちゃってもう避けられない

あたし死んじゃうのかな?

こんなことならあたしの思い伝えればよかったかったな



とっさに目を閉じた瞳から涙がこぼれてきた




しかし


いつまでたっても痛みは感じられない


もしかしてもう死んじゃってたり・・・?



おそるおそる目を開けると




あくびをしている委員長

その腕にもうトンファーはない



『あ、あの委員長・・・』


「さすがに泣いてる子までは噛み殺せないからね」


『はぁ・・・よかったーー!!』


「お礼としてその鞄に入ってるものをいただくよ」


そう言ってあたしの鞄を指差す


『えっ、ナンノコトデスカ?』

惚けるあたし

雲雀さんにあげるものだけど

チョコを持ってきたことがバレると

今度こそ噛み殺される!!


「惚けなくてもいいよ
今回は見逃すから」


『ぜったい?』


「うん」


『じゃぁ』

バックから取り出してチョコを雲雀に渡し


たぶん告白するなら今なのかな

と思い

『あ、あの委員長!!
あたしずっと前から委員長のこと・・・』

「何で僕が君のチョコもらったと思う?」


『えっと・・・ 食べたかったから?
ってあたしの話聞いてくださいよ!!』


「まったく煩いな


正解は・・・」
そう言ってあたしに chu


『!? *$△#&$%#○』


突然のことでジタバタするあたし


『あ、あたしのこと好きってことですか?』


「もちろんそのつもりなんだけど
もし断ったら噛み殺すけど」


『あたしも・・・
委員長のこと大好きです』



「もう遅いから帰ろうか  優衣」


『い、今名前』


「両思いなんだから当然でしょ///」



    ・・
そういう恭弥は熱でもあるんじゃないかと思うほど顔が赤かった







時刻はすでに9時30を回っていた
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