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□夢中の王子様
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『エリカ! またあの夢が…』

「ねぇ優衣、その夢やっぱやばくない?」

『だよね…
3日連続は正直キツイ





・・・なんか意味でもあるのかな?』

「意味?」

『うん ほら、"何かに気をつけろ"とか?』

「そうねー...
あっ それって満月の日なんだよね?」

『うん 月はまん丸だった』

「じゃあ満月の日に気をつければ大丈夫だって!







それよりさ・・・
今日の宿題見せて!」

『えー またーー!?
ちゃんと自分でやりなさい!』

「ちゃんと帰ってから復習するからさっ!

優衣様お願い致します!!」


ハァー どうしようか…

ちなみにエリカはまだ"お慈悲を〜"とか嘆いてる
いつの言葉だよ!?って心の中でつっこんでしまった


でも、しょうがないか……

『はい 本当にちゃんと復習しなきゃダメだからね?』
そう言って宿題のプリントを渡した

「あっりがとー!」









「あ! それ今日の宿題じゃん!!俺にも見せろぃ」

「あ、丸井」

話し掛けてきたのは丸井君 後ろに仁王もいる

「丸井宿題忘れたの?
ちゃんと自分でやらなきゃダメだよ」

とか言うエリカも私の宿題写しているじゃないか!とは言えなかった

だってエリカは丸井君のことが好きだから

私は丸井君のこと嫌いではないけど好きでもない
まあ、かっこいいとは思うけど人間外見だけで判断したくない
それにテニスの人たちってやけに人気あるしなー

少し前にエリカから相談を受け私は協力することにした

だから今は仲良く話してるところを邪魔しちゃだめだよね!


「福澤も人のこと言えねぇじゃん
この宿題中野のだろぃ?」

「うっ…そ、そうだけど
あたしは優衣にちゃんと了承もらったもーん☆」


「自慢げに言うなよぃ

あ、中野! 俺もいいよな?」

え?なにそのだめって言っちゃいけない雰囲気

『うん いいよ』

「えっ?優衣あっさりすぎ!
あたしのときは条件つけたのに!!」

『なんかもう諦め?
丸井君部活で忙しそうだから復習なんてやらないだろうし』

そう言うと後ろで"そうじゃな"と仁王が笑った
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